oneandonly さんの感想・評価
3.3
物語 : 3.5
作画 : 3.5
声優 : 3.5
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
盛り上がるはずの成り上がり回以降に工夫が欲しい作品
世界観:6
ストーリー:5
リアリティ:4
キャラクター:6
情感:5
合計:26
<あらすじ>
ごく平凡なオタク大学生・岩谷尚文は、図書館で出会った1冊の本に導かれ異世界へと召喚されてしまう。
与えられた使命は、剣、槍、弓、盾をまとう四聖勇者の一人「盾の勇者」として、世界に混沌をもたらす災い「波」を振り払うこと。
大冒険に胸を膨らませ、仲間とともに旅立った尚文。ところが、出発から数日目にして裏切りに遭い、金も立場もすべて失ってしまう。
他人を信じられなくなった尚文は奴隷の少女・ラフタリアを使役し、波に、世界に、立ち向かおうとするが―。果たして、この絶望的状況を打破することはできるのか?
すべてを失った男の成り上がりファンタジー、開幕。
(公式サイトより)
異世界物はどちらかと言うと好きなので視聴した経緯です。
冒頭から{netabare}クズとビッチに嵌められていく所は安易な展開ながらも面白く、タイトルから、そこから如何にして成り上がるのかを楽しみに視聴を続けていきました。盾の能力がチートっぽく感じる時もありましたが、呪いの力を発動した後にダメージを受ける等、バランスはぎりぎり取れていました。
20話まで盛り上がりなく、尚文のパーティーが女性キャラばかりになっていったり、それぞれに好意を寄せられるハーレムもあったり、他の勇者等パーティーからは理不尽に蔑まれたりしましたが、視聴が厳しいとは思わなかったので、少なくともそこまでは一定の魅力がある作品と思います。
それで、21話「尚文の凱旋」でようやく汚名が雪がれますが、女王が尚文のことを信じられた理由がわからなかったことと、女王からお金を貰わないのは偽善に見えて共感できなかったこと(王家に対して斜に構えているので、むしろ多額を要求したほうが納得いく)で、評価が上がらなかったです。
更に、次の回でビッチが性懲りもなく尚文に毒を盛ります。そこで、「またかよ、こいつ全然懲りてねーな」と笑ってしまいそうになりますが、なあなあで終わったことで作品評価を下げざるを得なくなりました。自分が命を狙われたとしたら、流れからして即刻処刑します。ビッチが、発見されたら処刑されるとまで思っていないことに全くリアリティを感じない(ギロチンの処刑台にまで上がったのはそういう画を見せたかっただけですか?)し、それを知った女王にも切迫感が足りません。
5人目のパーティーも天然っぽい女性キャラでした。{/netabare}
気付いたら2クール完走していましたが、盛り上がるはずの成り上がり回以降で評価が下がってしまったという残念な異世界作品でした。続きは見ても見なくてもよいかな、という感じです。
(参考評価推移:3話3.5→19話3.4→21話3.5→22~25話3.3)
(2019.1~7視聴)