ぽ~か~ふぇいす さんの感想・評価
3.8
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
いろんな意味で残念な「残念系青春ラブコメ」
平坂読の人気ライトノベルのアニメ化作品です
最近ライトノベルが次々に発行されては
次々にアニメ化されていますが
たった7巻で累計400万部突破というのは驚異的な数字です
(公式の売り文句なので漫画版込の数字かもしれませんが)
同じMF文庫ではゼロの使い魔シリーズが
23巻累計450万部でトップとのことですから
いまや「はがない」こそが事実上のMFの看板作品
といっても過言ではないでしょう
それだけにかなり前評判の高いアニメでした
友達のいない男子高校生と
彼の周りに集まる、これまた友達のいない美少女達
いわゆるハーレムアニメというやつですね
友達を作ることを目標にみんなで集まって騒いで・・・
それでいて本人達は友達ができないことを悩んでるわけですが
あの関係を友達と呼ばないのであれば
一体彼らが求めているのはどんな関係なのでしょうね?
本作のヒロインたちはみんな「残念」な要素
つまりは友達ができない要因になるような欠点を持っています
しかし、その残念さをうまく生かして
その欠点がそのままヒロイン達の魅力にもなっている点には
キャラクター作りの巧みさを感じさせますね
原作の人気の理由の一つに
人気イラストレーターのブリキ氏によるイラストがあります
アニメでも魅力的な女の子たちの描写にはとても力が入っており
全体的に作画はとてもきれいだと言って良いでしょう
しかし全体的なクオリティが高いがゆえに
細かい部分での手抜きが非常に気になります
普段アニメを観ていても
ちょっと作画が崩れたくらいでは気にしないか
あるいはそもそも気が付かないことが多いのですが
メインで動いてるキャラも話もそっちのけで
画面端に映っている星奈モドキから目が離せなくなっていました
・・・それも2回ほど
そんなシーンもありましたが
全体的にはとにかく女の子の描写に力の入ったアニメでした
クオリティの高い映像で繰り広げられるのは
水着シーン、入浴シーン、着替えシーン・・・
そういうのが好きな人にはたまらないんじゃないでしょうかw
はっきり言ってストーリーはおまけ程度の扱いです
この辺はもうちょっと何とかならなかったのかと思いましたが
それでも最終話だけは物語もちょっと面白かったです
「終わりよければすべてよし」とはよく言ったもので
それまで2期があってもパスしようかなと思っていたのが
最終話でだいぶ印象が引っくり返されて
隣人部の今後をアニメでもまた楽しみたと思うに至りました
商業的には成功の部類ですし原作も好調ですから
たぶんそのうち2期があるんじゃないかなぁ?