ばぶえたん さんの感想・評価
4.6
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 5.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
人間ドラマがかなりリアル
鬱アニメとしてかなりお馴染みの作品。
ジャンル的には、ドラマ・ロボット・SFという感じでしょうか。
近未来の日本を舞台にした中学生の少年少女の物語です。
テイストとしてはエヴァに近いジャンルになるのかな?
が、鬱だけではない人間ドラマの描き方が1番の魅力(という表現を使っていいものか)です。
学校に1人は居たようなタイプの悩みを持っているキャラクターたちの設定も妙に生々しく。
序盤10話くらいまでは、切なくて苦しくてなかなかでした。
その後は、このゲームの謎解き展開に変わり、物語が進んでいくという形式です。
個人的に好きな所は{netabare} ストーリーが進んで行くに連れて、ぼんやりしていた主人公像がはっきりしていく展開。
最初は簡単に消えていく生命の数々ですが、後半は生きていてくれている、存在しているだけでもとても大切で尊い生命という描写が出てきて、そこで涙してしまいました。
あとはダイチくんのエピソードが辛すぎて苦しかったです。 {/netabare}
音楽(というかサウンド?)も作画もとても独特で、切なく寂しく個性的でリアルな心情をより生々しく演出しています。
オープニング・エンディングともに素晴らしいです。
音楽もさることながら、ふと耳に入ってくる歌詞がどうしもうもない孤独と絶望を醸し出しています。
ただ結構メンタルえぐってくるので、そこそこの覚悟を持って見ないと、中盤まで観るに耐えられないかもです。
視覚・聴覚・感覚ともに新感覚なアニメと感じました。