シワーる さんの感想・評価
4.5
物語 : 4.5
作画 : 5.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
ノスタルジー
1970年台前半に生まれ、1990年前後に思春期を過ごした世代の諸兄にはオススメできる。
逆に言うと、そのほかの世代にはあまり響かないかもしれない。
作中に出てくる、走っている車のフォルム、公衆電話、カセットテープのテレビコマーシャル、FM雑誌、JAS(当時あった航空会社)のロゴ、ANAの飛行機の内装、などがオジサンにはとても懐かしいんです。
1990年前後は、FM雑誌(FMレコパル、FM STATIONなど)が結構読まれていて、付録にカセットテープ用のインデックスカードがついていた。カセットテープの周波数帯域のグラフが製品別に記載してあった。離婚も今よりずっとめずらしかった、とくに田舎では。海外に修学旅行にいく高校もこの時分に増えたと記憶しています。
ヒロインであるリカコは成績や容姿がいいものの、傍若無人のうえ毒を吐く、一般的に好きになれない人物ではある。
しかし、高校生ぐらいの男子ですからバカなんですよ。こういう子を好きになちゃうんです。この異性を見る目のなさも、あとで振りかえると郷愁をさそうんです。主人公のモリサキが、高校生時代の自分に重なりました。
高知弁もいい味をだしてた。といっても私は高知弁まったく知らないのですが。
モリサキとリカコ、付き合ったとしても結局別れちゃうだろうなと思うのですが、そのハッピーエンドにはならなさそうな感じが現実感があって良い。
懐かしい思いで気持ちが高ぶったからでしょう、高めに評価しちゃいました。