退会済のユーザー さんの感想・評価
4.1
物語 : 4.0
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
終わりは始まり
辞書の完成に13年。
何かにつけスピードを問われる現代社会に於いては次元の違う世界です。
調べると平均的には約15年は掛かるとのこと。いや~すごい世界です。
とにかく事前知識は全く持たず、ましてや辞書の制作工程など興味ゼロ。
大丈夫か?これ。
まぁいっかで観始めるも、ギャグらしきものは一切無し。ただ黙々と辞書
作りの情熱群像劇を見せられてる感じで、合わない人いるだろうなぁこれ。
でも何故か不思議と退屈はしませんでした。落ち着いた展開が妙にリアル
で、真面目な馬締(決して狙ってません)を応援する自分がいたり。
一つのものをみんなで協力し合って作り上げていくってなんかいいなぁと。
『大渡海』の完成後、自宅のベランダでの馬締と香具矢のシーンは本当に
感動しちゃいます。長いですよね、13年って。
物語を通して色々な名言が出てくるので、興味ある方はその辺も気にする
と面白いかも知れません。因みに僕が気に入った名言は「言葉がなければ
自分の想いを表現することも相手の気持ちを深く受け止める事も出来ない」
生前の松本先生が言った言葉です。
『舟を編む』。 とてもいい作品でした。