徳寿丸 さんの感想・評価
3.2
物語 : 3.0
作画 : 3.5
声優 : 3.5
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
吉田玲子さんなら(いうべき事じゃないけど・・・)
オリジナル作品。
ガルパンの水島監督の作品でミリタリー要素が入ってるとなるとどうしても期待値が上がってしまいます。特に太平洋戦争時の大日本帝国の航空機が活躍となれば自分なんかは”うおっ!”とやや前のめり・・・のはずなんですが・・・。あくまで個人的ですがレシプロ機の空中戦ってあんな感じなのかな。パスン、パスン、カンカン、ボシュ・・・まぁ作品の明るい雰囲気を壊さず少女達が人殺しをしてるように感じないという点でありとは思いますがなんとも昔のファミコンソフト「スカイキッド」な感じなんですよね(笑)。
ガルパン、ハイフリに続きミリタリー+少女と思わせて少し大人の女性を混ぜてきました。うーーーん、まず、3DCGで航空機の作画は良いとしてキャラはやめておいた方が良かったんじゃないかな。ガルパンやハイフリのような柔らかさがまずない。そしてキャラもとにかく騒々しい。空の荒くれもの達的なコンセプトからそうなってるのかも知れないけど魅力的なキャラが皆無。萌え要素がないからとかじゃなく航空機乗りとしての信念とか夢とか伝わってこない。ぶれてるんじゃなくそもそも傭兵みたいなもんだから持ってないのか見えてこないんだよね(七人の侍(荒野の七人)を意識してる?気もする)。結局、どういう世界観でそこに生きる人達が何を求めてるのかその辺がまとまってないままレシプロ機万歳で走っちゃった感じかなぁ。
そして航空機という題材も厳しかったかな。個人的にまず陸軍機の”隼”知名度と母艦か発進するなら普通に零戦で良かったんじゃ・・・。それから素人には零戦、隼、飛燕、雷電、流星改etc全部ひっくるめてゼロ戦だから!小さな航空機が高速で戦闘しても敵味方わかりにくいし誰がどれだかなんて判別しにくいよね。その点ガルパンやハイフリは特徴ある車両や艦船を選べば少しは判別しやすくなるよね。
結局、レシプロ機で何がしたかったのか伝わらないままかくも残念な印象となった作品でした。でももし吉田さんだったら・・・なんて思ってしまうのはイケズなんでしょうね。
私のツボ:飛行船のふくらましてる所に発進デッキはタブー