退会済のユーザー さんの感想・評価
4.5
物語 : 4.5
作画 : 5.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
「誰そ彼」「君待つ我そ」
「誰そ彼とわれをな問ひそ九月の露に濡れつつ君待つ我そ」
「誰と私に尋ねないでください。あれは9月の露に濡れながら君を待つ私」
主人公の瀧が残した「誰だ、お前!」というスケッチ。「誰そ彼」に結ばれ即ち「君を待つ私」宮水三葉であるということ。漠然と観ているだけでは決して気付くことがない、深い意味がここに込められています。
三年前に糸守町には彗星が落ち、その後三葉と瀧の入れ替わりも無くなってしまう。なのに何故別の時空を生きる二人があの山で再び出逢うことが出来たのか。
「黄昏時」即ち「片割れ時」だけお互いの姿を見ることが出来ると語った一葉の言葉。御神体の中で組紐を持った瀧が三葉の口噛み酒を飲むことで無事に入れ替わりを起こし、再び二人は山頂で逢うことで悲劇を無事に回避することが出来ました。
そして名前を忘れた二人がエンディングで再び出逢う劇的なフィナーレへ。
何度観ても素晴らしい、歴史に残る感動作品です。