緑のラン さんの感想・評価
2.8
物語 : 1.0
作画 : 4.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
お上から評価された映画はロクなのは無い
いろんな賞を取ってるんだけど、私の感想は失敗作。
(吹き替えも多国語で作られてたり、いろんな国の賞に出したり、文化庁から賞もらったり、きちんと作られてるし気合は入ってるんだけど、お上から評価された映画は大体ロクなのは無い。)
都会育ちの主人公カイが人魚伝説のある祖父の居る田舎の漁港に父と暮らし始め、その港町で音楽を通じて友達とそして人魚のルーと出会い成長していくお話。
何時もの湯浅さんのコミカルな絵は、このストーリーと合わない。また尺が足りないのか内容も判りにくい。大事なことを端折りすぎ。そのに湯浅さん独特なコミカルな動きに力を入れすぎててチグハグに感じました。
伝えたいことが何とか判るけれど、あまりに話を端折りすぎてキャラの行動が唐突に感じるし、全てが後付けでご都合主義。(夜は短し歩けよ乙女では登場キャラが自嘲して自分で言ってるけど、これは観客からご都合主義だ!と言われないといけないレベル。)
みんな、分かり合える。それは判る。判るんだけど、そこに至るいろんな事があまりに無理やり。絵柄も含めて、コミカルすぎて、このメッセージやストーリーが軽くなりすぎてしまってる。リアリティを失いすぎると共感を失ってしまうの悪い例。湯浅さんの良いところが逆に災ってしまってました。脚本と湯浅さんとの相性がとても重要だと知った一作でした。(この作品はめちゃめちゃ相性が悪かった)