シャベール大佐 さんの感想・評価
3.9
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
下ネタが多い割には、微笑ましさも感じられるラブコメディ
有名な官能小説家を父に持つ女子高生・堀江青が主人公のラブコメディ。15分枠で全12話。
作風的には下ネタが強め。予備知識ゼロで観始めた最初の印象では、エロ方面にぶっ飛んでいる父のせいで真面目な青が酷い目に合う、みたいなパターンなのかなと思ったのですが、観続けていくと、父はちょっと頭がおかしいけれど別に悪い人ではないですし、青自身も内面はかなりアホでエロかったりするので、過度に可哀想という感じにはならず、普通に笑えて良かったです。青の相手役となる同級生の木嶋も、とても優しくて誠実なキャラなので、下品なネタも多く描かれる作品でありながら、微笑ましさを感じる部分もあります。また、恋愛経験がないので行動には臆病だけれど、知識はあるので頭の中ではエロい妄想をしているといった描写は、ギャグ色の強い作品なので誇張は当然ありますが、思春期の恋愛としては意外と共感できるかもしれません。
作画、音楽は特に問題なし。声は、主役は和氣あず未で、同時期に放送していた仙狐さんとは全くタイプの違う役柄でしたが、普通に良かったです。
最後まで観終わって、当初の予想以上に楽しめました。下ネタやエロだけに頼るのではなく、ちゃんとラブコメとしての面白さもあり、最終回のまとめ方もいい感じで、個人的には好感の持てる作品でした。