oneandonly さんの感想・評価
3.8
物語 : 4.0
作画 : 3.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
箏を題材とした心善き若人たちの物語
世界観:5
ストーリー:7
リアリティ:6
キャラクター:6
情感:7
合計:31
<あらすじ>
新学期。時瀬高校2年の倉田武蔵は、先輩から託された廃部寸前の箏曲部を守ろうと一人必死に頑張っていた。
だが部室は不良たちに荒らされ、新入部員の勧誘もままならない。
そんな時、警察沙汰を起こし恐れられている新入生、久遠愛が部室に乗り込んで来た。おまけに箏曲部へ入ると言い出して――。
警察沙汰の事件の真相、愛と箏の絆とは。そしてそれを知った武蔵は……!?
(公式サイトより)
以前のチャット会で紹介されていて、青春、スポコン、音楽属性ということで視聴を決定した経緯です。
同じシーズンに同じく音楽系のキャロル&チューズデーがあり、同時に見ていきましたが、私は本作のほうが序盤で面白く感じたので、むしろこちらを毎週楽しみに視聴していました。箏曲部部長の武蔵、箏の家元の娘であるさとわ、ヤンキーの愛(ちか)の3人を中心に、互いに絆を深めつつ、成長を描いていくストーリーが巧みだったと思います。
(原作を調べてみたら、主人公は愛なんですね)
前半は物語のテンポが良く、所々感動シーンがあるのは好きな系統ですが、メインキャラクターが性善説に立った人物たちで、熱く青春していくため、ちょっと恥ずかしいというか、ムズ痒くなりました。あまり深い所での感動は味わえず、中盤から評価が下方修正していった理由になると思います。
楽曲はOPが耳に残って良かったです。EDも爽やか。箏の演奏もその時々に聞き入りました。箏を題材にしてくれたことも、また新しい世界を知ることができて楽しめました。原作者アミュー氏の親が、箏教室の主宰者で、姉がプロの箏曲家という経緯もあるそうです。
{netabare}主役級3人を除く登場人物はモブ感がありました(唯一、来栖さんは妙にリアルなトラウマがあって3人だけとも思わせない部分もありました)。加えて、堺通孝君の造形が「ちはやふる」の肉まん君と被ったこともあって、アミュー氏は女性だろうと思ったら当たっていました。女性の描く毒が抜かれた男性キャラの一例かなと。
直接なマイナス材料としては、所々作画に力がなかったところや、終盤に顧問の先生がサラブレットだったということがわかって、そのキャラ造形が陳腐に見えたこと(ユーフォの滝先生と比べても安易すぎる感)。{/netabare}
箏曲部って初めて聞きましたし、箏の部活がある学校を私は全く知りませんでした。あるところにはあるのでしょうが、箏を弾きたいと思う機会がほとんどないのが現実かなとは思います。
(参考評価推移:3話3.7→5話3.9→7話4.0→9話4.1→11話4.0→12~13話3.8)
(2019.4~6視聴)