透明猫 さんの感想・評価
2.9
物語 : 1.0
作画 : 2.5
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
まさかの難解作品
原作ゲーム未プレイで、事前情報など無しに鑑賞しました。
第一話、観鈴ちんの天使ぶりが気に入って楽しく観ることができ、
何か深い展開が待ってそうな雰囲気にもワクワクして期待大!だったのですが……。
突然、佳乃編が始まった所で「ん?」となり、それが解決したら今度は美凪編?
全12話の作品で、こんなに焦点がブレ続けるような展開、大丈夫なの?
それともこれらは、今後のメインストーリーに伏線として必須なんだろうか……。
謎です。
そして、解決した後のサブヒロインがサッパリ出てこなくなってしまうのも、
キャラを大切にしない作品を嫌う私には若干引っ掛かります。
しかしながら、後半戦で見事にカタルシスを与えてくれるはず!と信じて視聴続行。
中盤で過去に舞台が移り、ようやく翼人の因果が語られるのは良いんですが、
登場人物が一新される事で、また感情移入の焦点がブレブレに……。
そして一縷の望みをかけた後半、私の望みはさらに打ち砕かれます。
{netabare}
もともと主人公として感情移入していた往人が何故かカラスに変わり、
観鈴と出会った時点までタイムリープ。
「カラスとして過去に介入し、運命を変える選択をする」
という展開ならアツいな!やるじゃん!なんて思ってたら甘かった。
カラスになってしまったら、それまでの記憶が消えたらしく、
一部、晴子の真意を聞いたり、違った視点が若干ありはするものの、
基本、一周目と大して変わらない二周目です。
どゆこと?
そして、晴子と観鈴の母子関係に焦点が移ったまま、わけもわからず終了。
救いはありませんでした。
{/netabare}
泣かせる為だけの設定を、泣かせる為だけに配置してこうなったのか?
だとしたら酷すぎる。
トシとって涙腺ゆるゆるの私でも、謎展開すぎて全然泣けないし。
または、原作やっていれば納得の内容なんでしょうか?
調べてみると、{netabare}観鈴で千年の呪いを終わらせたとか、
往人と観鈴が最後の二人の子供に生まれ変わっていた等、
{/netabare}ちゃんと救いはあり、それなりに奥深い物語のようです。
……でも、それならそれで、前半のサブヒロイン関係を多少削ってでも、
その救いについて話数を使って誠実に語って欲しかったですね。
文句ばかりですが、BGMの「夏影」(で合ってるかな)は素晴らしかったです。