勅使河原 さんの感想・評価
3.8
物語 : 4.0
作画 : 4.5
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
今の時代はこういうのがウケるのか
率直に面白かった。
でもこれが日本一のアニメだとは到底思えない。
南極という要素がなければ凡作だったと思う。
南極というこれまでアニメで扱われてこなかった要素を取り入れたのは評価するが、それ以外の点は普通。
女子高生達が奮闘する姿を描くならP.A.WORKSの方がもっと上手くできたはず、なんて考えてしまった。
それから、主人公の存在意義が分からない。
おそらく無邪気で周りを巻き込む系の猪突猛進型主人公なのだろうが、にしては変わりたいと思いつつも行動に移せないでいたという視聴者と共鳴させやすい隙を作っているので中途半端に感じられた。
南極に同行する他の3人は各々何かしら背負っているのに、主人公だけがただ単に変わりたいという曖昧な理由で南極を目指すのがどうも納得出来ない。
また、南極の厳しさが全く伝わってこない。
4人の友情とかを描くのに時間や労力を割きすぎて、極寒の南極が見てる側には北海道とそんなに大差ないんじゃんいかと思われてしまう。
総評として、今はこういう雰囲気重視のアニメがウケるのかなと思った。
私は設定や伏線、心理描写などの緻密さに裏付けされた上質な脚本のアニメが好みなので、ただ合わなかっただけなのかも。
ともあれ、雰囲気は楽しめたので評価はそこまで下げんときましょ。