shigi さんの感想・評価
4.2
物語 : 3.0
作画 : 5.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
鏡に映った僕とぼく。
今までのヒロインが勢ぞろいだぞ!しかもちょっとずつ違うんだよ!どーだ、すごいでしょう!
という可愛らしい勢いの感じる作品でした。
あの淡々としたセリフを全員淡々としながらも全く同じにはならないのは、さすがとしか言いようがないです。
今作も素晴らしい安定感でした。
話しの筋として面白いのか?はともかく、
物語シリーズが好きだったらもう何も言わず何も考えず見ればいい。
ファンディスクのような気配もしつつ、メタ発言もしちゃいつつ、思い出を辿るような、「あの時別の道に進んでいたらどうなっていたのか?」というファン心理を叶えたような、メタ満載作品だと思います。
シリーズが好きなら見よう。
シリーズ見たことない人にとっては入門編として悪くないかも?
こんな感じで展開される物語が、1,2,3、、、とにかくいっぱいあるよ!みたいなティザーPVのような気配もしました。
「あのキャラはどうしてあんな感じだったのか?本編では助けられたの?」
なーんて気になっちゃったらもう歴代の物語シリーズを辿るしかありません。
続・終物語のストーリーとしては、
高校卒業~大学の合格発表までのじりじりとした焦燥、「高校生」でも「大学生」でも「社会人」でもない「肩書き」を持たない自分は何者なのか?
不安と葛藤から始まる物語です。各話でその問題にすとんと答えが出たようには見えませんでしたが、ラストは綺麗にまとまっているので気にならない・・・人は気にならないと思います。
気になってしまった人は、ヒロイン紹介PVだと思えば少しは納得できるかもしれません??
物語シリーズの魅力は多分、話の出来の良さや設定の説得力よりも、「言葉に煙に巻かれる」感覚、そして独特の映像美に尽きると思っています。
正直何言ってるか分からない。でもすごく気になる。
それが私にとっての物語シリーズ。
今作もとても楽しめました(●´ω`●)