しんちゃん さんの感想・評価
3.6
物語 : 4.0
作画 : 2.5
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
エロに転げ落ちそうでなかなか落ちない純愛モノ
ふつうに面白かった。ニヤニヤするところもあるし、主人公2人に自分の思春期を重ねてキュンとするところもあるし。
タイトルはエロですが、内容は割と純粋。その、エロに転げ落ちそうなのになかなか落ちない焦らし感が面白いと思う。
構成はこの手の学園物の定番で、合宿や文化祭、体育祭、海水浴、バレンタインなど、一通りのイベントをこなしながら各回が進んでいく。定番なんだけど、だからといってつまらないかというとそうでもなく、それはやはり主人公の青ちゃんのエッチな妄想と暴走が斜め上過ぎて面白いから。頭の中はコテコテの妄想暴走女子なんだけど、でもキャラデはとても可愛いので、そのギャップに笑いが生まれる。
転げ落ちそうで落ちない焦らし感と、主人公の外見のかわいさと内面の斜め上っぷりのギャップで最後まで飽きさせずに走り抜けた構成・脚本は、さすが横手さんという感じでした。エンディングもほっこりして良い感じだったし。「ふつうに面白い」と書きましたが、定番のパターンのストーリー展開を最後までふつうに面白く見せるのは結構大変。そういう意味では、高く評価したいです。
声優さんも手堅い布陣。特に青ちゃんのお父さん(津田健次郎)とライバルの雅ちゃん(木村珠利)の、シーンによってぜんぜん違う声を使い分けるスパイスの効いた脇役の演技は秀逸でした。OP,EDの音楽も良い曲。
残念だったのは作画で、特に後半は少し退いたカットなどで人物の表情が崩れてるのが目立ったのが残念でした。ま、許容範囲だと思いますけど。