にゃんた さんの感想・評価
4.4
物語 : 4.5
作画 : 4.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
ほどよいスパイス加減
舞台は中世の欧州をイメージした(おそらく架空の)世界。
行商人の主人公とヒロインが、他の商人等との駆け引きを行いながら旅をする物語。
ストーリー展開、セリフ回し、共に極めて穏やかだが、切れ味鋭く、無駄が無い。
急展開や派手なアクションに頼ることなく、丁寧に掘り下げられたメインストーリーで勝負している。
もっとも、この作品は、それにほんのちょっとのスパイスとしてファンタジー要素を加えている。
そして、この作品の優れているところは、このスパイスが主張し過ぎていないところだと思う。
スパイスを多用して表面的な美味しさを売りにしたファストフードではなく、あくまで隠し味としてスパイスを使い、奥深い味わいを出した高級料理。
そんな印象の作品。