ごー さんの感想・評価
4.7
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
自分とは遠いかっこよさが光る作品
簡単に言うと漫画やアニメのキャラが現実に出てきて、世界を破滅にしようと企む、もしくはそいつに騙された側と人間も含めてそれを食い止める側で戦う話。
主人公の葛藤や、別作品の主人公同士が戦い合うエモい展開はもちろんだが、僕には魂を込めて物作りをしている人たちがとてもカッコよく映った。
魂を込めているからこそ、キャラのことを誰よりも分かっていたり、キャラが死んでしまった時に言葉にできない程悔しさを感じていたり、そのキャラを作るまで、そして作ってからも血反吐を吐くくらい努力していたり、本当に尊敬できるしかっこいい。
僕には物語やキャラを生み出す才能には恵まれず、共感こそできないものの、だからこそ輝いて見えた。
実際の物書きの人も素晴らしい作品を書いている人は、もしくはそうでなくても、ものすごい努力をした上で作品を生み出し、それでもどこまで行っても自分より上の存在を目の当たりにして「まだ足りないのか」と思いしらされてまた努力する、の繰り返しの中生きているのだろう、と思うと頭が上がらない。
余談ですが、僕は今まで無神論者で、その理由が「神がいるとすればこんなに理不尽や不平等があるのはおかしいから」と言うものだった。
この作品を見て、その理由では一概に否定できないことに気づかされた。
神がいるとすれば意外と万能でも神聖でも無く、意外と僕らみたいな感じで楽しみのためなどで世界を作っているのかもしれない。
とは言っても宗教に目覚める訳はなく、むしろそんな神様を崇めるのはおかしいのでは?と思う。キャラが作者を崇めたとしても作者が作るその物語に影響は無さそうなので。