ちゃろう さんの感想・評価
3.4
物語 : 4.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
初代をリアルタイムの時は結構好きだったが
今見ても結構好きでした。
純粋なサッカー漫画というよりもサッカーを舞台にした何かです。
個人的な好き嫌いは別として世界的に見てもさすがナンバー1サッカー漫画だと感じましたね。
ただ昔の様に純粋な目で見れなくなったのは悲しいところです。
設定等に突っ込みを入れたくなるのはいい意味で矛盾を勢いで乗り切る古き良き漫画の特徴だとしても気になる部分が多々ありました。
特に感じるのは毎回日向チーム弱くね?って事でしたね。
小学校時代は
若林、岬、翼VS若島津、タケシ、日向
こう比べると正直南葛が格上なのははっきりわかる。だけど若林はケガ、岬もケガ、翼もケガ。それに対して若島津は元気、タケシも元気、日向も元気。
これで4対2で日向が負ける。
まぁケガをしたとはいえ若林も岬もすごいからなぁ。
だけど中学になってから若林も岬もいないのに日向、若島津がいる名門東邦に勝って2年連続で優勝はさすがにちょっと説得力がないかな。
そして中学3年
翼VS若島津、タケシ、日向
さらに翼は肩、足大ケガ、たまに失神するくらいヤバイ。その上ケガで2度いなくなる。それに対し若島津は元気からケガ、タケシは元気、日向は元気マックス。
これでやっと引き分け。日向弱すぎ、東邦弱すぎと感じても仕方ないでしょう。若島津をケガさせたのはいい判断ですね。さすがにタケシが加わった上、若島津までベストだとさすがにこれで勝てないとか東邦弱すぎだろってなりますから。
翼の事は嫌いじゃないが日向派の私からするとさすがにちょっと…
子供のころは何も考えてなかったのだが大人になってひねくれてしまった目で見るとそういう部分が気になってしまう。
そういうのは除いても十分面白かったですよ。主要キャラ一人ひとりしっかりとキャラもたっていますし適度な掘り下げもあり魅力もあると思います。
ライバル役の日向も必殺技の特訓、試合に出させてもらえないとしっかりと特別扱いされてる。
まぁそれだけにそれだけやってもボロボロの翼に勝てないっていうのは逆に日向弱くね?を加速させる結果になってるんですけどね。
基本的に漫画のボスっていうのは自分より格上相手に苦戦しながら勝つ、というのが定番です。ですがこの作品は毎回主人公が格上なんですね。そこをケガというシンプルながら自然な流れで主人公下げをして接戦にしてる。そう考えるとなかなか面白いタイプの作品だと思います。
そしてそう考えると逆に見方を変えて日向を主人公だと思えばいい。小学校時代に負け、中学でも2年連続で負け、特訓をして、中学最後の試合でもなぜ勝てないと苦悩し最後は翼ごとゴールに叩き込み何とか引き分け。うん、日向のほうが主人公ぽいですね。特に勝てないと認めた翼ごとゴールに叩き込むとことか。
にしてもこれ見よがしな感動場面では冷めた目でみてしまう私が吉良の土下座に感動したのは我ながら年を取ったなぁと感じますね。