Ka-ZZ(★) さんの感想・評価
3.9
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
たった17音で紡がれる二人の日常
この作品の原作は未読です。
ですが、香菜ちゃんが主人公を演じると聞いていたので視聴を楽しみにしていた作品でした。
この物語の主人公である高校1年生の雪白七々子は、言いたいことを五七五の川柳で伝える女の子です。
普段は口下手なので人と殆ど会話することはありません。
でも、彼女の考えが手に取るように分かるのは、七々子の表情筋がとても豊かだから…
もどかしさを感じない…といえばきっと嘘になります。
川柳での表現には限界がありますし、何より会話にタイムラグが生じるので、会話の流れが澱んでしまうことだってゼロではありません。
でも、七々子の所属する文芸部はそんなこと何処吹く風か…
文芸部は七々子の理解者ばかりで、七々子の大切な居場所なんです。
そんな七々子の大切な居場所にまで昇華させた最大の理由は、毒島エイジの存在があったからにほかなりません。
毒島エイジは強面のため昔はケンカばかりしていましたが、とある出来事がきっかけで川柳を詠むようになりました。
そして句会で七々子と知り合って現在に至る訳ですが、二人の馴れ初めは本編を視聴してのお楽しみ…
七々子と毒島が並んで歩くと、周りからは物凄い凸凹コンビに見られるんでしょう…
でも、毒島と一緒にいる七々子の笑顔が半端無く可愛いんです。
そこに香菜ちゃんの声がキャラに絡み合うんです…
「至福のひととき」って、きっとこういうのを言うんだろうなぁ…などと思いながら視聴していました。
「癒される」というか「耳が幸せ」というか…
香菜ちゃんボイスが起点になっているのですが、七々子と毒島の会話のキャッチボールから毒島の優しさが感じられるのも拍車を掛けていたと思います。
個人的にジーンときたのは夏祭り回かな…^^
七々子を思う友達の好意から始まる一連の騒動…
断れる訳なんかない…
でも、この夏は一度きりしかなくて寝れないくらい楽しみだった時間が全く予期せぬ方向に転がりだしたら、きっと誰だって困惑します。
七々子の涙に私も思わず貰い泣きでしたが、起死回生の展開が待っていてくれました。
七々子は本当に色んな表情を見せてくれますが、一番似合っているのはやっぱり満面の笑みでしたね。
他にも七々子の魅力溢れるシーンは沢山ありますし、登場するキャラも超個性的なので見ていて飽きない作品です。
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。
オープニングテーマは、井上苑子さんの「コトノハノオモイ」
エンディングテーマは、逢田梨香子さんの「ORDINARY LOVE」
どちらも作風に合っていましたが、個人的に好きだったのはエンディングの方でした。
スローペースな曲が七々子にピッタリだったので…
1クール全12話の物語でした。
七々子と毒島の二人に、溢れんばかりの笑顔に囲まれた未来が待っているのを期待しています。
しっかり堪能させて貰いました!