shigi さんの感想・評価
4.8
物語 : 4.5
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 4.5
キャラ : 5.0
状態:観終わった
小さな約束が他人の人生を変える時
ここまで大号泣したアニメは未だかつてなかった…。
志望校に落ちて結果ニートになってしまった少年が主人公。
小学高学年?の事故で亡くなってしまった少女がヒロイン。
「このアニメは6話からでいい」と言われるほどの酷いスロースターターであるにも関わらず、前半は一体なんだったのかと思われるほどの怒涛の展開を見せる。
幼馴染みの少年少女が陥りがちな問題や悩みなどを鋭く描いた衝撃作だと思います。めんまが幽霊であるとか、じんたんが元リーダー格であるとかは関係性を描くためのスパイスで、本質はそれぞれの溜め込んでいた「闇」である。
しかし、どれが「闇」でどれが「光」となるのか?
果たしてそれは「闇」なのか? 美しく飾り立てればそれは「光」と呼べるのか? 隠すことは「悪」なのか?
全てが等身大のままむき出しで描かれている印象。
もしかしたら「発言できなかったという闇」「本音を呑み込んでいたという闇」を抱えている人にはものすごく刺さるような作品なのかもしれない。
「集団」でいた者が「個」に帰り、「個」からまた「集団」に戻る。
でもそこにはかつてあったような鬱屈したものは無くなって、今度こそ本当に本音を言い合える「超平和バスターズ」になれていた。
そのきっかけをくれたのがめんまだった。
きっかけを無駄にせずに頑張る事ができた、少年少女たちのひと夏の思い出。
分かりあおうとする努力は無駄なんかじゃなかった。
そんな気持ちを分け与えてくれたのが、
あの賛否両論別れる(笑)、「じんたんのお母さんとの約束」だった。
理由なんてどうでもよかった。またみんなで楽しく笑う為には。
小さな積み重ねの「こんなことで?」「こんなのが理由なの?」で、関係はいとも簡単に崩れ去る。
何が最高だったのか頑張って捻りだそうとしましたが
いやもうそんなことさえどうでもいいのです。
とにかく最高だったのです。
刺さる人にはティッシュひと箱使い切るくらいめちゃくちゃ刺さる。
それがこの作品です。
あなたはどっちでしたか?(´◡`๑)