ようす さんの感想・評価
3.7
物語 : 3.5
作画 : 3.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
「社会が必ず正しい訳じゃない。だからこそ私達は、正しく生きなければならない。」
PSYCHO-PASS2期。
1期を見てからだいぶ時間が経っていて、
内容もほとんど覚えてないのに2期を見て大丈夫かなーと不安でしたが、
2期から話は新章に入ることもあり、
そこまで困ることはありませんでした。
過去の事件とか人物とか、
「どんなのだっけ?」「誰?」となることはありましたがw
これから観る人は、
1期を見てからの視聴をおすすめします。
2期は全11話です。
● ストーリー
人間のあらゆる心理状態や性格傾向の計測を可能とし、
それを数値化する機能を持つ「シビュラシステム」が支配する社会。
個人の魂の判定基準となったこの計測値を人々は、
“サイコパス”の俗称で呼び習わした。
その中でも、犯罪に関しての数値は「犯罪係数」として計測され、
数値の高い者はシステムによって裁かれていた。
その裁きを下すのが、“ドミネーター”と呼ばれる特殊拳銃であり、
それを扱えるのは公安局の刑事である執行官と監視官のみ。
しかし、目の前で犯罪を起こしているにも関わらず、
犯罪係数が上昇せず、執行対象とならない事案が出てきた。
彼らの色相(しきそう:サイコパスを色で視覚化したもの)を
クリアにしている存在とは何者なのか。
2期の主人公は、
1期ではヒロインだった監視官の常守朱(つねもり あかね)です。
1期では新米刑事だった常守が、
1年半後の2期ではすっかり頼もしい刑事です。
頼もしすぎて、
常守しか目立っていないのが惜しくもありますが。
他のキャラも、
もう少しかっこよく目立ってほしかったなあ。
なかなかグロイ描写も多いので、
苦手な方は注意です。
見ていると、
こちらの色相が濁りそうですw
その現場に何度も立ち会いながらも平然としていて、
色相の濁りなんて一切見せない常守の方が、
もはや異常なのではと思ってしまいますw
≪ 正義や悪は何が決めるのか ≫
この作品ではその答えがはっきりしています。
シビュラシステムです。
色相がクリアであり、犯罪係数が正常であれば健全。
色相が濁ったり、犯罪係数が上昇すれば悪であり、処罰すべき。
わかりやすいと言えばわかりやすいですが、
果たしてそれが正しい世界の在り方と言えるのか。
何が悪で、何が社会にとっての脅威で、何が私達の幸せを守っていて、
何が私たちに生きる充足感を与えてくれるのか。
その問いに対する明確な答えは、
永遠に出ないのではないか。
いや、答え自体は簡単かもしれない。
貫き通すことが難しいだけで…。
それを貫き通そうとしているのが、
常守朱という人物なのかもしれない。
だから彼女の色相が濁ることはないのかな。
● 音楽
【 OP「Enigmatic Feeling」/ 凛として時雨 】
アニメーションからこの作品の持つ狂気が溢れていて、
曲もその世界観にマッチしています。
この曲がかっこよくてねえ。
あまり男性の高音すぎる歌声は好みではないのですが、
この曲は好きです。
【 ED「Fallen」/ EGOIST 】
1期と同様、EGOISTが担当。
どちらかというと
「名前のない怪物」と雰囲気は似ているかな。
糸口の見えない事件に対する恐れや不安が残る幕引きと、
このEDがよく合う♪
● まとめ
個人的には1期より惹かれませんでした^^;
1期の主人公・狡噛(こうがみ)さんがいないというのも、大きいです。
話や設定も難解で、
たくさん「?」が浮かびました。
とりあえず観進めていくと、
少しずつわかってきましたが。
でもちょっと無理矢理な設定や流れも目立ちましたね^^;
見ていて、事件の展開にわくわくするよりも、
鬱な気分になりました(´・ω・`)
あまり後味がいいとは言えない結末でしたし…。
常守といい、
人間味の感じられるキャラが減ってしまったからかしら。
よくない方向での人間味なら、
いろいろと感じられたのですけどw
とは言ってもシリーズとしてまだ見届けたいという気持ちはあるので、
続編の劇場版もそのうち視聴したいと思います^^