たわし(爆豪) さんの感想・評価
4.8
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 5.0
状態:観終わった
試写会にて視聴
2010年に完結編である「トイストーリー3」が公開されて以来、まさかの「4」が作られるということで不安でしかありませんでしたが、脚本が非常に練られた大人向けの作品でした。もはや「子供」向けではありませんね。
今回は前作で社会人になり、おもちゃを卒業したアンディーの代わりに、シャイで大人しいボニーという少女に移った訳ですが、本作もまたある重要な「別れ」が作品の主題になっています。
3DCGのクオリティはピクサーでも約10年という期間ではあまり変わらなかったみたいですが、やはり脚本に数年を掛けるというのは伊達じゃないようで、本作もおもちゃたちの切実な「現実」を視聴者たちに訴えます。
人の幸せは様々で個々個人でバラバラであるのは、現代人ならばよくわかるでしょうが、それが引き起こす悲劇がまたもやおもちゃたちに訪れます。
見て見ぬふりをされている古くなって捨てられかけたおもちゃや、大人になると忘れてしまう子供の気持ちまでよく本当に「拾って」ます。
こんなにも懇切丁寧に気を配っている映画は本当に見たことがなく、さすがディズニーもといピクサーブランドだと思いました。
普段、我々が日常で気にかけずに行っていることが、おもちゃたちや他の人には死活問題なのがよくわかりました。
非常にクオリティが高く、人間のあり方を再確認できる傑作映画です。