まにわに さんの感想・評価
3.4
物語 : 3.5
作画 : 3.5
声優 : 3.5
音楽 : 3.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
確変
抽象表現。ただしモブの描き方は手抜きだと思ってる。
歌ったり踊ったりは、様式として見た。
これらで内容が補完されているわけだが、補わずに見ても理解を妨げるほどでもなかったのでは。
ピンドラは、話が成り立っていない感想で見続け、途中断念することになったが、今作は最後まで見れた。
見終わって: {netabare}まず結論から言うと、現実は希望と絶望が混在し、つながりに希望が求められるというお話になる。
様式が最も効果的に働いたのが、マブの嫌いが嘘で、真実を告げると心臓が爆発するのが本当なのを、端的に示した所で、説明ほぼなしで疑いの余地なく話を進められている。
他はスロットの演出のような使い方になるわけだが…愛か欲望か、判断材料を示さず、結果だけでどちらかに決定する。
しかしながら、愛か欲望かに区別をつけるような内容は最後までなかった。
欲望を暴走させ、その根源である尻子玉を奪われて消滅するから、あたかも欲望だから消えたように見えるが、愛と区別できないとすると何のための様式だったのか。
最後、絶望からつながりを絶つ話になって、つながれない欲望から絶望によってカパゾンビが生み出されたとすると、少年カッパによってつながりを見出されて尻子玉を抜かれるので、絶望の中にわずかな希望を含ませるために様式があったという解釈に至る。
気になったのが、膝に乗る猫と猫じゃらしが相容れないなと思って、口数のないカパゾンビのそういう欲望だとは判断しかねるので、一稀がそう解釈したととれるわけだが。だとすると、欲望自体は生々しいもので、それを少年カッパが精一杯解釈して、「~~だったのか…」と呟くように言ってるとしたら面白いと思ったのだが。そのへんの図式が明瞭でなかったのが残念。{/netabare}