RFC さんの感想・評価
3.6
物語 : 3.5
作画 : 4.5
声優 : 3.5
音楽 : 3.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
致命傷となった2点がなければもっと良かったと思います
【作品概要】
歴史ある名門女子高が、入校希望者激減で廃校寸前。
親の代からこの女子高に通う主人公、
高坂穂乃果が廃校回避のための打開策として思いついたのは
スクールアイドルを立ち上げて
入校希望者を確保することだった。
【作品に対する感想】
先に断っておきますが、この作品に関しては本当に
フラットな視点から評価できているか自信がありません。
変にリアル寄りに作られたことが、
逆に違和感になってしまった気がします。
そもそもアイドル部って何?
学校の宣伝に生徒が前面に出てきてるのが
非常に違和感を感じます。
じゃあ高校野球との違いは何?
と言われると回答に困りますが(^^;
高校野球(などの従来の部活)が教育的側面があると言えば
そうなんですが、アイドル部だって本気でやれば、
魅せ方とか売り方とか普通の学校で学べない
経験は得られそうです。
売りのライブに関しては、ダンスパフォーマンスは
綺麗だったと思います。
ただ、歌が…露骨に萌アイドル系で、苦手でした。
1)物語
メンバーがなかなか集まらなかったり、
ファーストライブ観客なしなど
辛辣な現実があったりとこういう面は良かったと思います。
ただ、一番の見せ場{netabare}(μ'sリスタート){/netabare}で
どうも受け入れられなかったシーンが2つあって、
物語大幅原点です。
後半に導入された先輩後輩なしのルールがどうも
受け入れられず。
最近のみんな横並び教育みたいな印象で、
違和感が強かったです。
体育会系みたいな先輩の言うことは絶対服従というのも
極端すぎて気持ち悪いんですが、余りになーなーなのも
どうかと思ってしまいます。
2)作画
ライブのダンスシーンは良かったです。
キャラデザはちょっと苦手かもです。
ちょっと目が古い感じのデザインかなと。
3)声優
歌の時に全員が上ずったアニメ声で歌ってたのが
どうも苦手でした。
会話してる時の個性のある声でそのまま
歌ってほしかったかなと思います。
4)音楽
OPED ネタバレすぎ(笑
μ'sにメンバーが加わるたびに増えていくとか
そういう演出欲しかったですね。
あと歌に関してはどの歌も露骨なアイドルソング一辺倒で
もうちょっといろんなジャンルの曲があってもよかったかと。
せっかく絢瀬と西木野がクラシックやジャズ系が好きって
設定なのにもったいないです。
落ち着いたバラードや切ない曲とかあっても良かったのでは?
ソロやユニットに分けてみるという選択肢もあったのでは?
5)キャラ
①高坂穂乃果
考えるより行動の直感型。
自身の能力は平均値ですが、天然で人を上手く動かせる
才能の持ち主。結果、集団を束ねた時
大きな力を引き出します。
またバイタリティーも半端ではなく、普通の人なら
心が折れそうなところ、ガッツで乗り切ります。
{netabare}ただことり連れ戻しがあんまりな行動だったため、{/netabare}
私はあまり好きになれませんでした。
②南ことり
衣装担当のお嬢様。
なんというかもうちょっと自分の意思が欲しい娘です。
③園田海未
アイマスの千早的キャラデザと立ち位置で
やっぱりこういう娘がお気に入りになります。
真面目だけど弱点だらけ。
ただ最後の言動は残念でした。
④西木野真姫
ツンデレ1年生。
ピアノや歌がある程度できる娘。
ツンデレキャラってめんどくさいって思いがちですが、
この子は割と好きですね。実力が伴っているだけに。
歌の声質は一番この娘が好きでした。
⑤絢瀬絵里
才色兼備の生徒会長。
自他に厳しい人ですが、こういう人好きですね。
もうちょっと上級生として前面に出て
みんなを引っ張ってほしいキャラでした。
もったいない…。
歌の声質は2番目に好きです。
⑥東條希
才色兼備の生徒副会長。
生徒会長の手綱を握る影の会長のような気がします。
(悪意は全然ないんですけど)
こういう包容力のあるオネーサン大好きです(爆死
⑦矢澤にこ
もう痛すぎて見てられませんでした。
キャラ大幅減点です。
6)好きなシーン
{netabare}
①スクールアイドルの妄想で乱心の海未
気にはなるんだ って突っ込まざるを得なかったです。
②ダイエット中に当たり前のように団子喰ってる
穂乃果とことり
③にこ襲来
好きなシーンというよりラブライブを見ている世代は多分
わからんと思うタイトルをぶっ込んでたことに笑いました。
Evaの使徒襲来ですよね。
④絢瀬絵里の告白
「私はあの時、あなたの手に救われた」
決して力強い一言ではなかったけれど、
絵里が穂乃果の目線に合わせてそっと背中を押した一言。
これはちょっとウルッときました。
{/netabare}
7)納得できないシーン
{netabare}
①海未 ひっぱたいて「最低です」
責任感と喪失感で潰れそうになっていた穂乃果の目を
覚まさせるのにひっぱたくのはありと思います。
しかし「最低」は言い過ぎと思います。
みんな横並びのμ'sにおいてでも、穂乃果の存在は
みんなのよりどころになっていたと思います。
実質的リーダーと言ってもいいでしょう。
それが立ち止まったり辞めたりと言うのは
μ'sにとって大打撃なのは解ります。
ただそれは「他の誰もがリーダーを全うできないから
穂乃果にやってもらわないと困る」という利己的な
理由であり、自分ができないことを棚に上げて
他人に最低と突き放すのはホントどうかと思います。
海未が本当に「穂乃果が自分に嘘をついているから怒った」
というのならばもう少し言い方があったかなと思います。
やめて欲しくないと懇願するとかであれば
全然良かったんですが。
このシーンだけに限って言えば、誰がどう言おうが続けると
言い切ったにこのほうがよっぽど正論でした。
②ことりの留学を止めに行った穂乃果と幇助した海未
ことりに行って欲しくないのは重々理解した上での話ですが
人生を一変させるほどの大チャンスを棒に振らせる選択肢を
とったこの二人の思いがわかりません。
もちろん「行くな」と言われてハイそうですかと
「行かない選択をしたのはことり」なので、
穂乃果と海未だけに全ての責任があるわけではないですが、
背中押してやれよと言いたいです。
増してや海未はここでも自分ができないことを
穂乃果にさせてます。
{/netabare}