クレナイ さんの感想・評価
3.9
物語 : 3.0
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
いい意味でも悪い意味でも深い
最終話まで視聴した上での評価になります。
作中ではとにかく説明らしい説明が無いままに物語が進みます。正直なところ最初の内はついていけない感じの方が強いです。まるで説明書を読まずにTVゲームを進めるような感じですね。
おそらく視聴中には「なんで?」「意味がわからない」といった感想を持つ人が大半だと思います。全話見終わった段階でもわかってない部分もあります。しかしながら見ていくうちに少しずつですが、登場人物やストーリーの流れを理解できるようになりました。
主要キャラの一稀、燕太、悠の3人がそれぞれに悩みや葛藤を持っていて、つながりを持つ事でその悩みが大きな枷になって苦しい部分も出てくる。言ってしまえば人間関係そのものなのですが、彼らの抱えた物は少し人と違ってより重い物を抱えています。
つながりを捨てるのか、つながりを持ち続けていくのか。そうした葛藤がテーマになっているのかなと思います。
OPとEDの音楽、そして挿入歌も個性的で面白いと思いました。
視聴する上で注意したいのは、多分にBL要素を含んでいるという事です。若干衝撃的な描写もあり、耐性が無い方はご注意いただきたいと思います。
非常に賛否の分かれる作品で理解力が求められる作品ですが、こういうアニメもあっていいんじゃないかなと個人的には思ってます。