bac さんの感想・評価
1.0
物語 : 1.0
作画 : 1.0
声優 : 1.0
音楽 : 1.0
キャラ : 1.0
状態:観終わった
蛇足以外の何者でもない。
アニマックスの一挙放送で観賞。
震える山(後編)の最後、シローとアイナのその後を描きたいだけの話。結論から述べると、「二人でひっそり暮らしてました。アイナは妊娠してました。」というオチ。
前回の幕引きじゃモヤモヤが残るという層もいるだろうが、上記の陳腐な答え合わせのために地味なシーンを20分間耐え続けるのは過酷だった。
その我慢の20分間のシナリオもなんというか、私の肌にはとても合わなかった。主題は、人体実験で捨てられた子供たちのアイデンティティーという08小隊本編とは関係のないテーマ。しかも脱走したシローたちによって、小隊メンバーの名前をつけられているという。
なんと不毛で懐古主義的な茶番をシロー達はしていたというのか。子供達こそ名前を貰えたことを肯定的に捉えていたが、それは彼等のものではないし、事実子供たちも元ネタの存在を知らされていない。孤児をダシに使った人形遊びに感じられ、とても美談ととることができなかった。(あくまで私の主観であり、肯定的に解釈する意見まで否定するつもりはありません。)
そんな彼らとの交流の末に、シロー&アイナと晴れて邂逅。ああ、二人は幸せに暮らしていたのね。キラキラ...終わり。安心感はあっただろうが、二人と会えない方がまだ話として締まりがあった。蛇足という言葉のお手本のようなお話でした。