shigi さんの感想・評価
4.4
物語 : 4.5
作画 : 4.0
声優 : 5.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
超絶ガチ
1話目は「なんてふざけた作品だ」と思ったけど。。
見終わる頃には全力でふざけている部分が中毒になっている。
好みが分かれる表現も多様にあるけど、それでも中身は超絶ガチ。
秘密がバレる=人生終わり
となることが多い現代。
秘密がバレる=絆が深まる、誤解が解ける
に変換されていてとても良かった。
繋がりたいのに繋がれない。
繋がったと思ったら遅かった。
繋がったら終わっていた。
始まらないから終わらない。
キャラデザや原画のようにさっぱりした爽快感はほぼゼロ。
見た目に騙されると後半でガッツリやられます。
あとは作中、なぜか「物語シリーズ」を思い出したかな。
そんなに似てたわけでも無かったと思うのですが、演出が少し似てたのかな?
「嘘でも嫌いだと言えなかった愛」と、「一緒にいるために嫌いだと言い切った愛」があって、「捨てなければ生き残れないのに捨てられなかった愛」があって、「大切なもののために別の大切なものを捨てる愛」があって、欲望だと「判定」されていたけど、そのどれもが「愛」にしか見えなかった。
愛とは? 欲望とは?
タイトルとか歌とかあんなにふざけているくせに。
ただ悲しい。胸が苦しい。
そんな作品です。
是非。
(追記)
なんということでしょう…
まさかの最終話を見逃していましたので追記します(笑)
ラストまでぶっ飛んでいて予想の斜め上をいきました。
1話目からちょこちょこ思っていた、「お前も歌うんかい!」が
最終話にも適用されます。びっくりです。
ここまで真面目にふざけきっている作品が他にあったでしょうか、というくらいの問題作です(いい意味)
とても気持ちよく終わった、最後の最後に爽快感を感じられる作品でした。
そして最後までやっぱりふざけていました。
とても良い作品で、後々しばらく記憶に残り続けることでしょう。
そして気付くと「と~り~も~どさなきゃ~♪」と口ずさんでいる「さらざんまいのうた」…恐ろしい…