ピピン林檎 さんの感想・評価
4.3
物語 : 4.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
五月七日小羽(つゆり・こはね)が登場する第2期からが本番です。
※2周目の感想です。
本サイトでは、日本(風の世界)を舞台とする怪奇ものアニメとして、『物語シリーズ』『蟲師』の2つのシリーズが非常に高く評価されていますが、
①登場キャラたちの好感度と、②物語の締めくくり方の巧さ、
という2点から、個人的にはそれらの作品よりも、この『xxxHOLiC』シリーズの方を推したい気持ちです。
・・・といっても、本シリーズもCLAMP原作アニメの常なのか、ややエンジンがかかるのが遅い(※具体的にいうと、第1期はそこまで面白くない)感じ。
しかし、そこを我慢して何とか見終えて、第2期(◆継)に入ると、ビックリ見違えるほどの面白さ!
第1期の何気ないエピソードが、実はそれとなく第2期以降の展開の重要な伏線になっているのに気付かされることが多いのに加えて、第1期はイマイチなヒロインばかりでちょっと退屈しかけていたところに、突然投げ込まれる“真打ちヒロイン”五月七日小羽(つゆり・こはね)への驚き・・・etc.
気のせいか、小羽登場後には他のヒロインたちの魅力まで相乗的にグングン増していって、本作の全体シナリオ自体も螺旋を描いて上昇していく印象さえ受けてしまいました。
そして、TVシリーズ終了後に見るOVAでは、遂に“あの人達”も登場。
後は、ちよっとお洒落な作画に加えて、音楽もセンス良く、これは個人的に密かな《お薦め作品》かも。
◆シリーズ別評価
(1) 劇場版(真夏ノ夜ノ夢) ☆ 3.5 (2005年8月)
(2) 第1期 ☆ 3.8 (2006年4-10月)
(3) 第2期(継) ★ 4.3 (2008年4-6月)
(4) OVA(春夢記) ★ 4.3 (2009年2-6月)
(5) OVA(籠) ★★ 4.5 (2010年4月)
(6) OVA(籠 あだゆめ) ★ 4.2 (2011年3月)
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総合 ★ 4.3
※因みに 原作マンガ ★★ 4.7
◆各話タイトル&評価
★が多いほど個人的に高評価した回(最高で星3つ)
☆は並みの出来と感じた回
×は脚本に余り納得できなかった疑問回
=============== 劇場版 xxxHOLiC 真夏ノ夜ノ夢 (2005年8月) ==============
全1話 ☆ {netabare}コレクター達への招待状{/netabare} ※xxxHOLiCの意味(=何々中毒者)
主題歌 「サナギ 〜theme from xxxHOLiC the movie〜」
※同時上映された『ツバサクロニクル鳥かごの国の姫君』と内容がリンクしていますが、xxxHOLiCの他作品とは余り繋がりがなく浮いた作品(脚本担当がCLAMPではなく、只のドタバタ喜劇に終わってしまっている印象)
====================== xxxHOLiC (2006年4-10月) ======================
- - - - - - - OP 「19才」、ED 「Reason」 - - - - - - -
{netabare}
第1話 ヒツゼン ★ アヤカシを引き寄せる性(さが)、願いの叶う店(四月一日と侑子の出遭い)
第2話 キョゲン ★ 幸運の女神?それとも・・・(九軒(くのぎ)ひまわり)、小指の呪い
第3話 エンゼル ★ 百目鬼(ドウメキ)との相性、コックリさん
第4話 ウラナイ ★ 偽者占い師、本物占い師
第5話 シリトリ ★ 狐のおでん屋
第6話 タンデキ ☆ ネット中毒
第7話 アジサイ ☆ 雨童女(アメワラシ)、彼の岸と此の岸の境
第8話 ケイヤク ☆ サルの手
第9話 ユビキリ ☆ クダ狐、運命の赤い糸
第10話 トモシビ ★ 百目鬼(ドウメキ)の寺での百物語(怪談)、ひまわりの謎
第11話 コクハク ★ お萩のお中元、座敷童女(ザシキワラシ)と烏天狗(カラステング)
第12話 ナツカゲ ☆ 避暑先の幽霊
第13話 ヘンボウ ☆ 背中に羽根の生えた少女、餌(エ){/netabare}
- - - - - OP (変わらず)、ED 「蜉蝣 -かげろう-」 - - - - -
{netabare}
第14話 フウイン ☆ 性格が正反対の双子姉妹、言葉の縛り ※初の2話続きもの
第15話 カイホウ ★ 続き、言霊(ことだま) ※ちょっと驚く展開で◎
第16話 サイカイ ★ クダ狐と油揚げ、清浄な気、座敷童女へのお返し(かんざし)
第17話 ジショウ ☆ 幸せを受けとらない人
第18話 ホオズキ ★★ 百鬼夜行、座敷童女、おでん屋の子狐、甘露、「全ては必然」
第19話 リフジン ☆ 年の瀬、雪合戦、願ったものが出てくる箱
第20話 アガナイ ☆ 過去を映し出す写真 ※脚本がやや安直×
第21話 ツメキリ ★ 迷信・言い伝え、四月一日(ワタヌキ)の回想
第22話 ユウワク ★ 四月一日の心に忍び寄る婦人 ※2話続きもの
第23話 センタク ☆ 続き
外伝 ツイオク ★ 四月一日(ワタヌキ)の小学生時代の話、神隠し、誕生日 ※ED「Reason」{/netabare}
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★★★(神回)、★★(優秀回)1、★(良回)11、☆(並回)12、×(疑問回)0 ※個人評価 ☆ 3.8
※ここまで視聴しただけだと「ちょっと物足りない人情噺」という感想になってしまうかも。
===================== xxxHOLiC◆継 (2008年4-6月) ====================
{netabare}
第1話 蜘蛛 クモノス ★ 四月一日の右目失明、百目鬼の怒り ※第2期は続きもの(小羽チョイ出)
第2話 左眸 ヒダリメ ★ 本の虫、猫娘、烏天狗の懇願
第3話 朋分 ハンブン ★★ 座敷童女、女郎蜘蛛、百目鬼の右目の半分
第4話 夢買 ユメカイ ★ 夢の矢、異世(コトヨ)、百目鬼静の祖父(遥)
第5話 由縁 コハネ ★ 霊能師の少女・五月七日小羽(つゆり・こはね)、桜の霊
第6話 平和 コノハナ ☆ 麻雀回、桜の霊の昇天
第7話 水猫 ミズクミ ★ 猫娘の依頼(井戸水汲み)、ひまわりとの指切り、小指の痛み
第8話 鈴音 ササヤキ ★ 増えていく鈴、その場に居てはいけない者、遥との再会
第9話 流噂 フウヒョウ ★ 小羽の家庭事情、霊能師のTV特番出演
第10話 不戻 キヅキ ★★ 続き、小羽の選択
第11話 秘事 ヒトリ ★★ 小指の悪化、怪我、ひまわりの秘密
第12話 真実 ホントウ ★★ 続き、四月一日の回復、たんぽぽ誕生
外伝 報恩 オカエシ ☆ 狐のおでん屋に主要キャラ集合{/netabare}
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★★★(神回)0、★★(優秀回)4、★(良回)7、☆(並回)2、×(疑問回)0 ※個人評価 ★ 4.3
OP 「NOBODY KNOWS」
ED 「Honey Honey feat. AYUSE KOZUE」
※第2期は、一話完結回がほとんどだった第1期とはガラっと変わった続き物になっており、見違えるほどの面白さでした。
================ xxxHOLiC 春夢記 (OVA) (2009年2-6月) ================
前編 ★ {netabare}百目鬼(ドウメキ)の祖父(遥)の依頼{/netabare} ※小狼・サクラ初登場、約27分
後編 ★★ {netabare}夢の中の世界へ、夢の世界でのサクラとの出遭い、「侑子さんの願いは何ですか」{/netabare} ※約27分
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★★★(神回)0、★★(優秀回)1、★(良回)1、☆(並回)、×(疑問回)0 ※個人評価 ★ 4.3
OP 「sofa」
ED 「CHERISH」
※前編はCLAMP原作OVA 『ツバサTOKYO REVELATIONS』、後編も同じく『ツバサ春雷記』とリンクした内容なので、両OVAを先に視聴しておくことをお勧めします。
==================== xxxHOLiC 籠 (OVA) (2010年4月) ==================
全1話 ★★ 4.5 {netabare}侑子との別れ、10年後、飯縄(イズナ)使いからの依頼と対価{/netabare} ※約41分
ED 「風(かざ)なぎ」
※前OVA『春夢記』そして本OVA『籠』で、ようやく物語が大きく動くので、xxxHOLiCの視聴を開始した方は、何とかここまで頑張って視聴を続けて欲しいところです。
================ xxxHOLiC 籠 あだゆめ (OVA) (2011年3月) ==============
全1話 ★ 4.2 {netabare}夢違え(ゆめたがえ){/netabare}
OP 「あだゆめ」
ED 「「ごめんね。」」
※第1期の第1話以来の様々なエピソードが回想されるアニメ版の事実上の最終回らしい良い出来