鰺鱒 さんの感想・評価
4.5
物語 : 4.0
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 5.0
状態:観終わった
力の証、成長の兆し
テレビ本編ではお風呂場決起集会からいきなり西住の笑顔へとすっ飛ばされた、対アンツィオ校戦の模様。
がるぱんはいいぞ、な方ならMust Watchな作品です。
当該のテレビ版第七話は、麻子のお祖母さんの件、「戦車が楽しい」を認識した西住、新たな車両の捜索、大洗チームがもう一段階上のまとまりを持つようになる、など、大洗学園内部での様々な出来事が詰め込まれた一話でした。その陰に試合の存在そのものを押し込められてしまった感のあるアンツィオ戦をまるっとOVA化したのが本作となります。アンツィオ校の校風、アンチョビ・カルパッチョ・ペパロニのキャラクター、本編ですっ飛ばされたのがもったいない面白さです。学校を超えた人間関係も展開され、その流れでカバさんチームをすこし深掘りしてくれます。他の方の指摘にあるように、本作をみておくと劇場版でのアンツィオ校登場がスムーズに呑み込めるようになる、というのも見逃せません。
このように、見所はたくさんあります。あるのです、、、、が。
アヒルさんチーム、ウサギさんチーム大好きおじさんは、本作でもこの2チームを追ってしまいます。
==アヒルさんチームの「{netabare}砲撃単独撃破{/netabare}」が観られるのは、本作だけ!
(劇場版までの時点で)
{netabare} アヒルさんチームの八九式中戦車は、おそらくアンツィオのカルロベローチェに次ぐ火力の低さを誇る。そのため、基本的に砲撃による戦果は期待できないのだが。。。本作では、敵10輛の内、5輛を単独撃破している(カルロベローチェx5)。しかも全車、行進間射撃でのピンポイント狙撃状態。「バレー部の時代来てるぞぉ」。キャプテンの指示が生きます。 クリーンヒット数なら作品全体でもダントツの数になるのでは。{/netabare}アヒルチームは確かな実力を持っているのだ。足りないのは火力だけなんだ!!(致命的)
==ウサギさんチームの覚醒
一年生6人のこのチーム、車内のわちゃわちゃ感が一年生っぽい。そっぽ向いてる子、意味なく煽る子、テンパる子、突っ走る子。車長あずさは苦労してます。っていうか、通信手まともに仕事しなさい。
試合終盤、{netabare}その車長あずさが覚醒するシーンにはうっすら感動を覚えました。彼女に、2年後の大洗指揮官の姿を見た(まぁ、その大洗の存続自体がアレなわけなのですが)。「あずさ、西住隊長みた~い」。見事、セモベンテx2撃破(2輛目は、ウサギの撃破でいいんだよね?)。時系列でみると、単独戦果はこちらも初になりますね。 {/netabare} 本編の中~終盤にみせる、ウサギチーム成長につながる、確かな兆しがみえる一戦でした。
あー、やっぱり。
がるぱんは、いいな。
[2019/06 v1]
[2019/10/07 まさかのみほまほ取り違え発覚につき弱気に修正]