「甲鉄城のカバネリ 海門決戦(アニメ映画)」

総合得点
77.7
感想・評価
316
棚に入れた
1668
ランキング
601
★★★★☆ 3.9 (316)
物語
3.8
作画
4.3
声優
3.8
音楽
3.9
キャラ
3.9

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ネタバレ

tag さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

生駒の理想と無名の愛

本作では無名の生駒に対する愛が主軸となる。

生駒は無名に2つのことを約している

カバネを一掃する

無名を人に戻す

そして、そのために「誰かを犠牲にしない」という条件を課す。無名が、命の恩人たる美馬を「裏切って」まで生駒に着いたのはこの2つの理想ゆえだ。無名より弱いくせに無名を守ろうとする生駒を最初は滑稽に思っていた無名は、徐々に、「強いから人を守ることができるわけではない」ことに気づき、ますます、生駒に惹かれる等になる。生駒に守られる=大切に思われる、ことが自分の生きがいになっていることに無名は気づかされる。

だが、無名は生駒の「誰かを犠牲にしない」の「誰か」の中に「生駒自身」ははいっていないことに気づく。無意識のうちに、生駒との幸せな人生を夢見ていた無名は、自分の理想のために、自分を犠牲にすることを生駒はいとわないことに気づいてショックを受ける。

無名は、生駒に頼らず、一人ですべてを解決することで生駒を生かそうとする。生駒が戦わなければ、生駒は死なないからだ。だが、無名は自分の誤りに気付く。自分が絶体絶命の危機に「生駒!」と生まれて初めて助けを求めた時、まさにその時に生駒は「無名と共に生きる」という選択をする。

人を守るということは、人に生きがいを与えることなのだ。たとえそれが「自分を守って!」という願いだとしても。無名は、生駒に生き残る目的を与えることで、結果的に生駒を守った。

だから、無名が生駒にささげたファーストキスはそのことに対するお礼なのだ。「自分と生きることを選んでくれて、ありがとう」と。

投稿 : 2019/06/17
閲覧 : 195
サンキュー:

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