たわし(爆豪) さんの感想・評価
3.7
物語 : 4.0
作画 : 5.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
超能力とは「呪い」なのか
「超能力」を持ったヒーロー漫画といえば、日本で言えば「鉄腕アトム」から始まり、「サイボーグ009」や「デビルマン」、近年では「ワンピース」や「進撃の巨人」あるが、
「ワンパンマン」の原作者であるONEさんが直接描く本作「モブサイコ100」も一貫して、人間の人智を超える「超能力」があったとしても幸福になるどころか、「不幸」になることが描かれている。
超能力を独占したがる浅ましい人間や、周囲から恐れられ妬まれる様子など、とてもではないが幸福な人生とは真逆である。
アメコミにおける「スーパーマン」や「X-MEN」なども、元々はユダヤ教徒が描いた寓話(例え話)であるだけ、周囲に正体を隠していたり、忌嫌われていたりするのである。
超能力とは「力」でありながら、同時に「呪い」であるという伝統を「モブサイコ100」では強調して訴えているのです。