夏候仁 さんの感想・評価
3.9
物語 : 3.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.0
状態:今観てる
なろうシリーズには珍しく。。。
オープニングとエンディングに力を入れていると思いました。
無名ではあるものの、ある程度の補正はあるものの声優を使った萌えを追求しただけの物ではないです。
恰好を付けていると言えばそれで終わりですが、だとしても十分見れる作品であると思います。
ただ、内容に関しては現在22話にして勇者と呼ばれる4人組が最初と全く変わってないことが謎です。
盾の勇者を取り囲んでいた時は他3人は協力し合っていたように見えていたのにそれが終わったら口喧嘩を始める。
私にはどうしてもそれが矛盾に感じてしまい、例えばもう少し歩み寄りながら結託していくという展開ならもう少し楽しめたかなと思っています。
また、ウザキャラとして君臨している槍とその女ですが、少々しつこく、しまいには仲間割れしてしまいますしその後の展開が一切描かれずに船へと進んでしまいました。
次週が気になるところではありますが、盾の勇者が、信じればそのスキルが使えるようになる!と言って徐々に歩み寄ったりするのではないかとも推測できます。
様々なパターンで推測できる小説は見ていて楽しかったり、その推測をいい意味で上回ってくれる小説は楽しいですが、なろう系小説はやはり傾向というか方向性がどうしても似通ってきてしまいます。
確かに歴代の人気アニメにもチート級の技や隠してるであろう特技なんかもあったりしますが、その作者が伝えたいことが明確に記されていました。
ですが、現在の小説には少々それが見え切らず、何を伝えたいのか、どうしたいのか、ただこの世の中の憂さ晴らしに空想上の人間を暴走させているだけなのか、と、スプーンでアイスの表面しか削れないような虚しさと早くその奥にたどり着きたいのに見えてこない不安感しか出てきません。
ただ、皆から弾劾されそれを払拭して勇者になり力を集めるのであればそろそろ皆の誤解や確執から解放されないとしつこいかなと思ってしまいます。
同じ物書きとしてとてもよくできた作品だと思います。
私もそうですが、書いている途中での自分の心の変化を小説に取り入れたりするのもありではないかとも思います。
いつまでもふざけていたり、どこまでも真面目過ぎる平坦な作品では飽きが来てしまいます。
起承転結。
解り過ぎるくらいわかりやすく盛大に、やり過ぎと思えるくらい誇張した表現のほうが小説を作品にしたときに主人公に共感したりできるのではないかと思います。