Tom さんの感想・評価
4.2
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
18話の会話が好き
fate/apocrypha
親に受け入れられたかっただけの子
「憎んだことなど一度もない
貴公に王位を譲らなかったのは
貴公には王としての器がないからだ」
「ちが・・・う・・・」
名前のないホムンクルス
そして、名を得る
『奇跡』
「どうして誰も変えようとしない」
「変えられないわ。10人がその世界を構築すれば2人が世界から弾かれる。
2人を生贄にすることで、8人が幸福を享受する。それが世界の統括機構。」
「高度に構築されたシステムには、誰も抗えない。救えるとしたら、『奇跡』だけ…。」
最近、親しい人と話すことに近くて。
高度に構築されたシステム。正に…。
18話結構好きだな…。
アタランテの慈愛は子供にのみ向けられているのか。神話が分からんので・・・。
人は誰しも子供だった瞬間があり、その時に正しくあれなかったものへは向けられない慈愛なんだろうなあ。
好きな「緑」、「猫っぽい」、「はやみん」…なんだこの私の欲望の寄せ集めのようなキャラは…。
と愕然としながら最初に眺めた。ラストは素晴らしい演技だった。
黒のバーサーカーに優しく接するカウレス。
なんていうか、相手にとって何がいいかを常に考えられるカウレスにとても好意を持てる。
愛されたかっただけだった黒のバーサーカー。
アストルフォの仁王立ち。ルーラーの悲鳴。
いや、なるほど、アーサーとかモードレッドで感覚がズレてたな。
22話の戦闘シーン。
お?クレヨンしんちゃんか?と一瞬思うような動かし方が来て、四角く地面が割れるイマドキな表現が来て、おお?力入ってるなと思った。
英雄の戦いを表現するには、ある意味凄い。
でもテイストが変わりすぎてて、ちょっと不満。
あとカット割りがセンス狙いすぎてて違和感あったり、逆に物足りないところがあったり。
其の後の女帝と赤のセイバーの戦闘シーンで、テイストを保ったクオリティの高い戦闘シーンがあって、これこれ、って思った。
でも、過剰な程の演出も、『英雄』の戦いを表現するという意味では、ありなんだろうと。
馴染みがなくて、受け入れ難いだけで。
22話。
アキレウスとアタランテのくだりはよかった。
「どうすればよかったんだ」
人生はずっとその葛藤だなあ。
自分のしたかったことしたのだと伝えるアキレウス。
ここは、テイストが違うけど、質は高いと感じる。好みの問題だが、ここは凄く好きだ。
23話。
モードレットのバトルシーンは建物の中。22話程のダイナミックさというか、壮大さ?はないが緻密さというか、技術力を感じる素晴らしい出来だった。
獅子劫界離とモードレッドの会話は凄く好きだ。
「ずっと、自分に嘘をついていた。」
「求めていたのは、あの子ひとりだけだった」
泣く。
獅子劫界離はいつもモードレッドにプラスの言葉を与えていた。
否定で育った子供に必要なのは、肯定だ。
安全地帯が必要なんだ。それを、獅子劫が、モードレッドに与えた。いつも。ずっと。
そして、それが関係してるかは分からんが、モードレッドはたどり着いた。
獅子劫は、いい父親になっただろうし、なりたかったのだろう。
2人は、2人で、求めたものに対して、真っ直ぐ向き合った。それを互いに助けた。
まるで親子のように。
寄り添うタバコ。泣くー。めちゃ泣くー。
24話。
ジル。顔が変わって気づく。おーまーえーかー。そういや、ジャンヌって言いまくってたな。
ハラハラしながら見てたけど、救われて、満ち足りて、去る姿にホッとする。
突然の黒のバーサーカーの力。
もう少し、こう、浸りたい感じはあったけどね。
「おまえ、そこにいたのか」
結構あっさりとしてたけど、ここすっごい胸熱。バーサーカーを想う想いに重ねて応援する感覚。
そして、シロウの選択を間違いだと言い切れない自分が居て、どっち応援したらいいのか分からない状態で見てた。
「高度に構築されたシステムには、誰も抗えない。救えるとしたら、『奇跡』だけ…。」
自分なら、どうやってそれに抗うだろう。って考えてしまう。もし奇跡が使えるなら…?
25話。
穏やかなセミラミス。白い肌に黒髪、黄色い瞳に、薄紅の唇。そして、紅がよく似合う。美しい。
「人類に不老不死は早いんじゃないか」
「死者、サーヴァントから与えられた奇跡では、人類は精神性すらも捨て去る確率が高い」
…つまり、生者、人間が同じ願いを願っていれば、いい形になっていたということ?
複雑だなあ。
素直に、大聖杯に「質問」出来るジークは素晴らしいな。可能かどうかとか、早いんじゃないかとか。
近い存在だからか、特殊だったからか。『奇跡』だからか。
大聖杯を道具と考えて、命令するだけのものと考えていたら、きっとそんな発想もなく、願いを放つだろうな。
「だって、こんなにも誇らしいからな」
最初を振り返ると信じられないな。
使い捨てられる為に産み落とされ、立つこともままならなかったあの時が。
そして、私ドラゴン大好き人間なので、可愛すぎて、ぐあああ!ってなり。可愛い。
シェイクスピア、最後に仕事した感じw
美しい空を飛ぶヒッポグリフにドラゴン。最高の絵だ。
日常パート。
学生になるカウレス。
聖女の恋心を知っていた女性。
意外にいいやつのおっちゃん←
旅する英雄。
遥か、遥か遠いその後のお話。
迷い、自らの正しさを求め、戦い、行動し、生き抜いた中で、出会い、惹かれあった2人の。
遠い約束。果たされたその先。告白。
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「赤のランサー」とか「黒のアーチャー」とか、もうこんがらがった!
どっちがどっちかわかるようになったのは終盤だった上に、終盤では混ざってくるような感じでさえあり、記憶力のない人間には大変だった。
冬木という単語は出てくるので、恐らく、Zeroの後なんだろうと思いながら見てた。
全部見終わってウィキペディア見たら、Zeroの後だけど並行世界で、本作の本筋には関わらない、とのこと。ほむほむ。
外典ってそういうことか。
本作での聖杯が余りにも違和感があり、願望機というよりは、汚染物質入れって感じがしてる。
ので、この聖杯はちゃんと聖杯してる!って感じがした。
私は、親子、きょうだいのようなものの間にある葛藤や、愛情や、執着など、そういうものに関心が強い為、それらを描かれたものを好む。
今回は、獅子劫とモードレッド。ジャックザリッパーと六導玲霞。この2組かな。
カウレスとフィオレもありだけど、そこまで深い感じでもなく、いい子らだなって感じ。
後は、カウレスと黒のバーサーカー。アタランテとアキレウス。ホムンクルスにデレるおいちゃん(ゴルド?…36歳って書いてあるんだけどまぢ?)とトゥール。
この辺が好きだったなあ。
登場人物が多い分、描く内容が色々ありすぎて、深くはならなかったけど、色々投げかけてる感じは面白かった。
本作の桜のやつ(劇場のやつかな)はノータッチなので、早く見たい。