「天空の城ラピュタ(アニメ映画)」

総合得点
90.7
感想・評価
2362
棚に入れた
14237
ランキング
49
★★★★★ 4.2 (2362)
物語
4.4
作画
4.2
声優
4.0
音楽
4.3
キャラ
4.2

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ネタバレ

でこぽん さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

大空、そして伝説と科学が融合したしたとき、神話が生まれる

この映画は、大空という誰もが憧れる場所を舞台とし、
伝説と科学とを融合させた物語です。

バズーとシータは、地上で運命的な出会いをします。
身につけている飛行石により、空からゆっくりと落ちて来るシータ。そして、その少女を優しく受けとめるバズー。
シータは、かつて天空を浮遊する城ラピュタの王家の末裔の少女です。
そしてバズーは、伝説のラピュタ城への憧れをいだく少年でした。
このシーンを見るだけで、不思議な感動が私の胸にみなぎりました。

バズーもシータも素直で純粋です。まだ子供なので恋愛感情はあまり見えませんが、お互いに相手をすごく大切にしています。
こんな主人公が活躍する物語は、見ていて心地よいです。思わず応援したくなります。

やがて舞台は大空へと変わります。
そして、そこには、伝説のラピュタ城が雲に隠れて浮遊していました。
ラピュタは、大昔に空から地上を支配していた帝国です。
そこには、今もロボット兵が城を守るために働いています。

現代の科学力よりもはるかに高度な技術をもったラピュタ。
その科学力で攻撃を受けると、どんな敵でも、たちどころに破壊・炎上してしまう。
まるで聖書に登場するソドムの町のように。
今も多くの宗教で伝えられている神の力とは、ラピュタのような科学力の仕業だったのかもしれません。

ところで、この物語には、二種類の異なった悪人が登場します。
一つは、空中海賊ドーラ一家。生粋の盗賊です。家族で団結しており、家族愛は人一倍あります。
もう一つは、政府高官のムスカ。表の顔は至って真面目ですが、裏では残虐非道なことを平気でします。
そして宮崎駿監督は、どちらが本当の悪人かを、この映画で私たちに問いかけています。
あなたはどちらが本当の悪人だと思いますか?
私は、{netabare} どちらとも人を平気で殺す悪人 {/netabare} だと思います。

この物語は、上映当時に顧客満足度97.7%という驚異的な数値を叩きだした映画です。
まだ見られていない方は、ぜひ見ることをお勧めします。
きっと、清々しい感動を感じるでしょう。


最後に、この映画に感動された方は、
ルパン三世 2nd series 第155話 『さらば愛しきルパンよ』を見られることを是非お勧めします。
きっと驚きに満ち溢れ、新たな感動が生まれるでしょう。

投稿 : 2022/10/13
閲覧 : 703
サンキュー:

75

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