イムラ さんの感想・評価
4.7
物語 : 4.5
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 4.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
京都ファンタジー
<2019/6/6 初投稿>
二期までまとめてここでレビューします。
原作は森見登美彦の小説。
森見さんは「四畳半神話大系」「夜は短し歩けよ乙女」「ペンギン・ハイウェイ」などがアニメ化されている、アニメと親和性の高い作品を生み出す作家さん。
日常にちょっと風変わりなファンタジーを組み合わせた味のある作風です。
なんてこと言いつつ一つも読んだことありませんけど
最近、活字離れで・・・ (´・_・`)
気を取り直して
本作の舞台は京都。
四畳半や歩けよ乙女と同じです。
どうやら世界観も共有してるらしく。
京都って街並みはいいですよね。
歴史を感じさせる、
というよりなぜか異国情緒を私は感じてしまいます。
街をぶらぶらしてるだけで、異空間に入り込んだ気分になれて楽しい。
作者が京都に思い入れがあるらしく、そのせいかアニメでも京都の描き方が秀逸。
京都の風景の魅力が"からっ"と明るい感じで描かれていて観てると京都へ行きたい気分になってきます。
登場人物は、
「下鴨矢三郎」CV櫻井孝宏
主役。
ポリシーは「おもしろきことは良きこと哉」
生き方は自由。
JKから始まる。
「下鴨一家」
主役の矢三郎の他、長男・矢一郎、次男・矢二郎@井戸の中、四男・矢四郎、そして母の仲睦まじい母子家庭。
仲睦まじいと言ってもいろいろある様子ですが。
ところで住んでる家が凄いんだよな。
なお、一家と言っても8の付く稼業ではございません。
「夷川一家」
下鴨一家になんとなく敵対。
偽電気ブランの酒造元
偽電気ブランってなんだ?
そもそも本物の電気ブランも知らんし。
金閣、銀閣兄弟は憎まれっ子兼お笑い枠。
妹の海星(かいせい)はなかなかお目にかかれない超レアキャラ。
もしその姿を見ることができたなら、あなたは幸せな気分になれることでしょう。
「赤玉先生」
頑固ジジイ。
ついでにダメ人間。
人間じゃないけど。
でもなぜか憎めない。
ハゲ。
「弁天様」
しっとり艶やかな大人の女性。
妖しい美しさ。
正体も何やら怪しい。
そしてこの人の家も凄い。
ところで能登さんってこういう浮世離れ、人間離れした役がぴたりとハマりますね。
一期の主要登場人物はこんなもんなので「キャラが覚えられない」なんてことはないと思います。
少なくとも見分けはすぐ付くようにできている。
二期で少し増えますがあんま気にならないくらい。
そしてお話はというと・・・説明がちょっと難しいな。
楽しさとか、
せつなさとか、
遣る瀬無さとか、
清々しさとか、
温もりとか、
観てるとそんな感情に包まれる、飄々とした不思議な物語です。
本作は決して暗くならないところも素敵。
京都ファンタジーがお好きな方は必見ですよ。