退会済のユーザー さんの感想・評価
3.5
物語 : 3.5
作画 : 3.5
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
百鬼丸か領民か・・
手塚治虫の原作未読です。
渋い題字とか、ベベベンと鳴る琵琶?の音とか、時代劇って感じで雰囲気出てます。
こういう日本の時代劇アニメも最近あまり見ないので、新鮮に感じました。
物語はある理由で体の大部分を奪われた百鬼丸が、体を取り戻すべく、鬼神と呼ばれる化け物たちを退治していく感じで進むんだけど。。以下ネタバレ。
{netabare} 鬼神に百鬼丸の体を差し出す代わりに領地の安定を得た領主であり百鬼丸の父である 醍醐景光は、領地を護るため、百鬼丸の弟の多宝丸と共に百鬼丸を倒そうとする。
犠牲になった百鬼丸がかわいそう。
でも、領主の立場だと、領民たちの幸せ>百鬼丸になるんだろか。。なんかやりきれないな。
どう答えをだしていくんだろう。
今までのエピソードだと、みおの話は切なかった。あと、百鬼丸の育て親と再会した時、名前を名乗らない相手に百鬼丸が、おっかちゃん、というところはじわっときた。{/netabare}
回を重ねるごとに、百鬼丸とどろろの絆が深まっていくのはいいな。何かそこから救いが出ればいいけど。
21話。{netabare}醍醐と朝倉の戦が始まる。多宝丸は醍醐を強国にすれば平和がくるというけど、戦は醍醐の民も相手の国の民も不幸にするよね。
百鬼丸は体を取り戻すために、多宝丸は醍醐のために戦う。
人柱にされた百鬼丸はもちろんかわいそうだけど、周りが見えなくなって鬼神にならないといいな。どろろの存在が鍵かな。
最後、白い馬がかわいそうだったけど、鬼神になる?{/netabare}
22話。 {netabare}心配してたとおり、百鬼丸がどろろがいなくなった怒りで鬼神に?白馬はやっぱり鬼神になってしまった。
囚われたどろろを百鬼丸のお母さんが助けて一緒に百鬼丸に会いにいくことに。。この展開は何か嫌な予感がする。気のせいであって欲しい。
多宝丸たちも最後の鬼神と取引し、鬼神に。なんかグロい。。
そして戦う百鬼丸と多宝丸。なんだか悲しい結末になりそうで・・これからどうなるんだろう。 {/netabare}
23話。{netabare}お互いの信念のために闘う百鬼丸と多宝丸。
力をつければ鬼になる?
心があれば鬼にはならないというどろろ。
どろろが百鬼丸の心になれば・・どろろが希望なのかな。
最後、育ての親の寿海が出てきたけど、どう絡んでくるんだろ。{/netabare}
24話。{netabare} とうとう最終話。
鬼神って結局なんだったんだろうか?
人々の怨念が鬼神を生み出すのだとしたら鬼神に頼って平和を維持することはすごく危うい上に成り立っている束の間の平和なのではないでしょうか?
鬼神は自分たちの存在を崇めさせるために人間を利用しようと甘い蜜を与えているに過ぎず、このままいけば、第2第3の百鬼丸が生まれたのかもしれません。
醍醐景光は思います。
もし、鬼神に百鬼丸を捧げずに自分の跡目を継いでくれていたなら、鬼神に頼らずとも違う道が開かれたのではないか、と。
平和とは、他に頼らず、自分たちで切り開いていくべきものなのだ、ということでしょうか。
ラストは、大きくなって女の子らしくなったどろろが、百鬼丸と再開したということ?
短い時間だからよく結末が分からなかったです。
もっとその辺を時間をかけて分かりやすくした方がよかったかも。。{/netabare}
良い作品でしたが、視聴後はなにかもやもやしたものが残りました。