World さんの感想・評価
4.6
物語 : 4.5
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
面白く、カッコいい
面白かったです。
ワンパンマンもそうですが、ギャグセンスが凄いです。テンポが良く、細かい所も面白いかつくどくないのでとても笑えました。
くどくない。これ重要です。見せびらかしている感じがしませんでした。ギャグセンスある人の作品って、くどくなりがちです。色々思い付くから詰め込みすぎてしまうのでしょうか。原作者のONE先生はそこら辺が丁度よいです。
そして、ギャグを引き立たせる設定。
言ってしまえば出落ちです。ワンパンマンもモブサイコ100も。設定はぶっ飛んでいます。ただ、その一見出落ちな設定がギャップを生み出し、ギャグをより一層面白くしています。
ギャップが結局一番面白いんです。強いのに…とか、弱いくせに…とか、イケメンなのに…とか、あんな不細工なのに…とか。
そういったギャップは、シリアスな部分でも効果を発揮しています。あんなギャグばっかりだったのに、戦闘になったらカッコいい…とか。
レイゲンなんか正しくそれです。あんな適当な事ばかり言っていたのに、良い事言うじゃん…。となりました。より感情移入出来ましたね。
キャラクターも良かったです。それぞれの生い立ちを背景に性格が構成されていたので、違和感がありませんでした。よって当然ですが「そのキャラクターがそれ言うか?」が生じませんでした。ストレスフリーです。
私は特にレイゲンが好きですね。
モブの考え方や性格を形作ったものが何なのかは、作品内で徐々に明かされていくのですが、逆にレイゲンは最初はわかったつもりでいたのに段々底が見えなくなっていって、最後は何を言うか、どんな行動をするのか興味津々になっていました。現実と大きくかけ離れた状況で、ただ一人普通の大人として振る舞うレイゲンは、ギャグパートでもシリアスパートでも無くてはならない存在でしょう。
次にストーリーですが、これに関しては正直オマケですね。特筆すべき点は無いです。
この設定の割にはすんなり見れます。おいてけぼりを食らう事は無いですが、捻りを期待するべきではないです。普通です。
ただ、戦闘シーンはカッコいいです。人が何でワクワクするのかを、原作者と制作会社は良く分かってますね。作画も良く、超能力バトルはスタイリッシュかつ独創的で飽きないです。
最後に、声優さん。これも良かったですねー。
詳しく無いので詳細には分からないですが、聞いたことのある声がちらほら。演技が非常に上手でした。シリアスではかっこ良く、ギャグではコミカル。シリアスからギャグへのギャップは、声優さんの演技力が大いに関係しています。この名演があったからこそこのアニメは素晴らしいものになったのだと言えます。
私は大変満足です。村田先生バージョンのカッコいいワンパンマンも良いですけど、ONE先生の緩いキャラもやっぱり良いですね。
オススメです。