Mi-24 さんの感想・評価
2.2
物語 : 1.5
作画 : 2.0
声優 : 2.5
音楽 : 2.5
キャラ : 2.5
状態:観終わった
主人公のごっこ遊びが痛々しい。
ゲームの世界から異世界に飛んで来て、武装集団のリーダーをやる事になった主人公。
主人公はネトゲ廃人のサラリーマンなので当然リーダーなど出来る訳もなく、悪手を打ちまくるがご都合主義で何故か上手くいってしまう。
序盤のリザードマン征服。
部下に「恐怖による支配は厳禁」と言っていたから、てっきり交易や防衛協定を結んで協力関係を築きながら徐々に支配下に置くのかと思っていた。
しかし主人公が行ったのは、武力で威圧した恐怖による支配。自分で言った事を、すぐに自分で破るクズっぷり。
それとも自分がやっている事が、「恐怖による支配」だと分からないほど無知なのだろうか。
資金の調達では社畜の奴隷根性が染みついているのか、既存の職に就いて労働し賃金を得ようとする。
当然賃金だけでは資金が足りずに「お金が無い」と嘆く主人公。ちょっと頭が弱いんじゃないのか?
特殊な技能や優秀な部下が居るんだから、お金がある所から盗んだり強奪したりすればいいのに、それをしない。
ゲーム感覚でしか物事を考えられないからか、酷い有様だ。
リーダーシップが取れない。
部下に「自分で考えて自発的に動け」と言っているが、「この世界で滅亡しないようにする」という大雑把な目標しか示せない。
具体的な目標を出さないから、自発的に動いていた部下と現場で不用意に衝突する。
しかも便利な通信手段を持っているのに、部下がやっている事を把握していない(部下数人しかいないのに)。
ちょっと無能すぎではないだろうか。
一応社会人になってはいたものの、ネットゲームに逃げてネトゲ廃人になっていた主人公。
彼が無知・無能なのは仕方ないかもしれないが、そんな彼を「至高の御方」と祭り上げる取り巻き達が非常に気持ち悪い。
裸の王様のごっこ遊びが延々と続く、痛々しい展開。
見るに堪えない酷いアニメだ。