うり さんの感想・評価
3.3
物語 : 4.0
作画 : 3.5
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
王道を感じさせる作品
NHK制作の王道ファンタジー。
さすがNHKでじっくりと丁寧に描かれています。
ちょっと序盤がマッタリしているのと、50話ある中何度も回想が入るので、そのあたり整理して40話くらいでもいいのかなとは思う。
伝説の女神を祖に持つ架空の王国。
民衆の対立から始まる内紛の兆し。
こういうお話は大好きです。
そこに関わってくるのが主人公エリンと王獣リアン。
リアンはとても可愛いくてよい。
絵は少し古い感じが逆に王道ファンタジーとしての格式をだしていると思う。
音楽や、民衆の歌など、国家内の空気を感じさせる演出はさすが。
と、多分、一般的には高評価なのだと思います。
ですが、実は主人公エリンがどうしても合わなかった。
エリンにはどうもイライラさせられました。
{netabare} 好奇心旺盛、好きなことに一直線、はともかく、
「近寄るな」「部屋に入るな」といったこと、基本無視。全部する。
案の定、危なかったり、余計な事に巻き込まれたり。
周りが大人だから何とかなったり、作者的にそれが物語を動かすきっかけにしていたりするので、反省する事もほとんどない。
子供の頃はそれでもまだ「子供だから」と思ってみていられたけれど、大人になっても変わってない。また皆がエリンを守ろうとして繕った事をことごとく破っては立場を悪くし、全くエリンに感情移入出来ず。
王獣規範に対し「私はそんなもので縛りたくない!」と守る気全くないのに、王に護衛を命じられると「王獣規範の成り立ちをご存知ですか」としれっと利用。
公務や任務で忙しいイアンに「私が来ているのにどうして来てくれないの?」と(どうしても何も、と思ったのは私だけ?)イキナリ不満をぶつけてみたり。彼女か!的な? {/netabare}
声優さんの棒読みも半端なく、エリン周りが無ければもっとずっと高評価でした。
性格は原作通りでしょうから、仕方がないのですが。
そこが気にならなければ、おススメの作品です。
最後に、
{netabare} キリトのお菓子でいつ生徒が死ぬか、と、変なところでドキドキしてたけど、本当にただのお菓子だったという。皆無事に卒業してよかった。 {/netabare}