イツキ さんの感想・評価
4.4
物語 : 4.0
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
前作の期待を裏切らない出来
名探偵コナンシリーズ劇場版第23作。
なんとシリーズ初の海外・シンガポールが舞台。何者かの罠によって殺人事件の容疑者に仕立て上げられた怪盗キッド。大胆にも工藤新一に変装した彼に、謎解きの助っ人として半ば強引に連れてこられたコナン。キッドが恐れる数少ないライバル、襲撃の貴公子と恐れられる空手の達人・京極真。この三者が劇場の大スクリーンで再び集う。
これだけ長く続いてきたシリーズ作品でヒットを立て続けに狙うのは難しい。前作・零の執行人が想像以上の大ヒットだったため、正直本作にあまり期待していなかった筆者だが、その予想を容易く裏切ってきた。本作の見どころは、キッドとコナンのタッグ、恋人同士となった蘭と新一(に変装したキッド)の新たな距離間、など様々あるが、なんといっても一番の魅力は園子と京極の関係性。いつもはラブラブな二人だが、今回の試練は少しばかり厄介。それだけに、それを乗り越えた先の二人の笑顔はかけがえのないものがある。クライマックスの演出({netabare}タンカーがホテルに突っ込む直前、すべての音と時間が止まったかのように壮大なオーケストラの音でドビュッシーの「月の光」が演奏される{/netabare})はただただ圧巻。
毎回密かに楽しみにしている次回作予告にも注目。
(上映時間109分)