遊微々 さんの感想・評価
4.3
物語 : 4.0
作画 : 3.5
声優 : 4.5
音楽 : 5.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
東せつなというあまりに大きすぎる存在
まず今作の悪い部分から書いていく。
作画は安定感に欠ける部分があり、後半の展開はやや淡泊気味。
主要キャラの一人である美希のキャラクターがイマイチ魅力に足りておらず、ラブと祈里の二人も歴代で見ればそこまでである。
しかし私はこの作品が歴代でも5本の指に入るくらい好きである。
その最大の理由がタイトルでも触れた東せつなの存在である。
{netabare}彼女はプリキュア史上初めて敵サイドからプリキュアへと転身を果たしたキャラクターなのだが、そこに至るまでの過程がとにかく素晴らしい。最初は自身の目的のために桃園ラブを利用するため彼女に接近するのだが、そこで彼女の自分に対するひたむきな友情に触れるうちに徐々に感情に変化が現れる。組織への忠誠と彼女に対して芽生え始めた友情の心、この狭間で葛藤する彼女の姿はとても子供向けとは思えない。23話でのラブと互いの感情をぶつけ合い正面から殴り合いをする様はあのスクライドを彷彿させ、見ていて熱くなるものがあった。{/netabare}
また今作から今ではお馴染みとなったEDの3Dダンスが始まる。今作のED楽曲である「You make me happy!」と「H@ppy Together!!!」はどちらもプリキュアらしからぬスタイリストな楽曲だが、どちらも歴代トップクラスの名曲である。
プリキュアにおける大きな要素を取り入れた今作、もっと評価されるべきであるように思う。