Dave さんの感想・評価
2.8
物語 : 1.5
作画 : 4.5
声優 : 3.0
音楽 : 3.5
キャラ : 1.5
状態:今観てる
ユリ熊嵐ならぬ、ホモ河童嵐
かなり独特な世界観。浅草ラブが溢れているので、浅草に縁のある人にはいいの…かも。映像はわりと意欲的で、演出はかなり凝っているが、展開はワンパターンで、ストーリーも奇をてらったわりには面白くはない。細部まで描きこまれていて、決して手抜きや低才能の駄作ではないけれど、攻めすぎていて、ピーキーな作風は、どこをターゲットにしたのかマーケティング戦略が謎。男性の視聴層にはガチホモはかなり抵抗があるだろうし、このハチャメチャナンセンスっぷりはBL層に受けるとは考えにくいし…。友情をテーマにしているようだけど、スポコン友情物のような爽やかさや感動はなく、なんともヌメっと歪んでる感じ。まあ、そういうのを求めるニッチ層もあるにはあるんでしょうね・・・。
【以下は最終感想】
ユリ熊嵐は視聴継続が非常に苦痛に感じましたが、不思議と本作は苦痛ではありませんでした。でも、やっぱり違和感はあったし、視聴継続しながらも、まったく作中に引き込まれることはなく、終始すこし離れた視点から無感情に眺めていたような気がします。
作画はとても熱がこもっていると思います。特に背景は、尋常でない浅草愛で細部まで描かれていて感心しました。あと、PeggiesのEDもいいですね。
一方、ストーリーはぜんぜんダメでした。前半はハチャメチャな感じで、途中からシリアスになるのですが、シリアスになればなるほど訳が分かんなくて。まあ、興味がわかないから適当にしか見ない⇒適当にしか見ないから内容が入ってこない⇒よりどうでもよくなって…という悪循環でした。本作は○○は△△のメタファーだ、とかゴチャゴチャ解釈すべきストーリーなのか、それとも矛盾や破綻をそういう「芸術」として受け入れるべきものなのかわかりませんが、それはこの際どっちでもいいです。だって、そもそも興味がわかないんだから仕方がない。
まあ、端的に言えば、私とは【合わない】のでしょうね。全力で作られた、私には合わない作品、というのが私の評価です。