ハウトゥーバトル さんの感想・評価
5.0
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
燃える火消し魂
視聴前 楽しみではある
視聴後 おっとこれは
この話は突然変異によって生まれたバーニッシュがもたらした火災を対処するレスキュー隊の話
ジャンルは火事・レスキュー・炎・人種・バトル
今石洋之監督と中島かずき脚本の作品。グレンラガン、キルラキルに続きさん作品目です。今まではテレビアニメでしたが本作はアニメ映画です。世界設定としては炎を吹き出す新人類バーニッシュが世界同時に出現し、それを抑えるバーニングレスキューという特殊消防部隊が活躍するというもの。
まず展開が面白い。この監督脚本のタッグはある程度決まった展開です。基本的に熱い友情やスケールの大きい話で、本作もそうでした。
さて内容はかなり素晴らしいです。序盤の展開からは予想出来なかったラストでした。中盤の盛り上がりも良く、全体を通してバトルシーンが熱かったです。終盤も伏線を回収し綺麗な着地でした。
内容はもちろん素晴らしかったのですが、テーマも本当に素晴らしいです。基本は「差別」を主としています。バーニッシュという人種を差別する内容がありますが、内容はイスラム教とおなじと考えていただいてください。イスラム教の中には過激な人たちが存在しその人達のせいでイスラム教信者に対する嫌悪感が強まっていきます。しかも対策をされた今でもいつ起こるかわからないという状況です。
そういう感じです。バーニッシュという新人類に対し「マッドバーニッシュ」と呼ばれるテロ集団が家事を起こす事によってバーニッシュという存在自体にヘイトが向いた世界、ということです。もちろん外見では判別することはできなく、普通に暮らしていこうと思えば制限はあるにしてもできると思います。そういった点では共通しているのかなって。私は今までイスラム教の人たちを避けていた節がありました。
もちろんあからさまではありませんが、心のどこかでそう思っていたのは確かです。しかしこの作品を見たことによって価値観が変わりました。人はそれぞれの意志を持ち、考えをもち、家族を持ち、心を持っています。そしてマッドバーニッシュたちもちゃんとした意志を持ち、考えをもち、家族を持ち、心を持っています。
なので必要なのは彼らの行為をどうやって止めるかではなく、彼らは何を考え何を信じ何を正義とすかを知らなければならないのではないでしょうか。もちろんきれい頃だというのは自覚しています。しかし私達は止めるすべを考えている現実しかみていません。それが最善ではないこと、それが正義では決してないことを認識しないといけないのではないでしょうか。
こんな素晴らしいテーマを兼ね備えながら物語の展開がしっかりとしていて、迫力のある戦闘シーンが多いという熱い作品。ぜひともまだ見ていない人は見て欲しいし、見た方はもう一回見て欲しいくらい、本当に面白い
監督は今石洋之さん。
脚本は中島かずきさん。
キャラデザはコヤマシゲトさん。ダリフラのメカデザをされた方ですね。納得です
劇伴は澤野弘之さん。とても好き(語彙力)
アニメ制作はTRIGGERさん。キルラキルを制作したところですね
作画は良く、丸みを帯びない独特な作画や細かいで戦闘作画により躍動感や熱気が描写されています。
主題歌はSuperflyさんの「覚醒」超好き
声優さんはとても素晴らしく、ティザー段階では不安だった堺雅人さんもとても素晴らしかったです。
総合評価 見たほうがよい名作