大重 さんの感想・評価
3.9
物語 : 4.5
作画 : 4.0
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
主人公のウザさはストレス。だがそれを乗り越えれば面白い
1話感想
渋谷が漂流教室する話ですね。
なかなか面白そうで興味はあります。主人公のキャラが独特ですね。
過去の体験から自分が特別だと思いこんでそのための準備を頑張っていたと。わかる気もする。
でもいざという時ヘタれる所も、まあ当たり前なので共感はできたり。情けないですけどね。正直うざいですがそこが面白いと言えないことも。
ただ主人公の個性が珍しい以外はオーソドックスな内容に思えます。
3D CGはまあそれなり。
全話感想
主人公のウザさは気になりつつも、内容も気になるのでゆっくりですが見続けてようやく見切りました。最後まで見たら結構面白かったです。
ぐだぐだ使えない行政、勝手ばかり言う民衆など、実際こんな事態が起きたらこうなるだろう、と思える内容をしっかり表現できていました。
もちろんその中にも頼りになる大人の存在が光ったりね。
これも現実だと思います。様々な危機に適切な対応をとった大人が居たから現代まで歴史が続いているのですよ。
で、問題の主人公のウザさですが…これはこれで、という感じ。
他の物語の主人公は人格の良くできた聖人君子が多いですが、本来一歩間違えば英雄願望がウザいこの主人公のようになるはず。本来未熟な子供なのだから、なっても全然おかしくない。この子供らしい愚かしさがしっかり描けるのはリアリティが高いと思います。
大人が少年を書くとつい無駄に老成させてしまうのですよね。
現実の人間はもっと馬鹿で、子供はもっと馬鹿です。自分の子供時代を思い出せばそれくらいわかるはずなのですが、皆大人になると忘れちゃうんですよね。
もちろん勝手なことを言う人々が一致団結し、ウザさ前回だった主人公も最後には成長し、危機を乗り越えていくという展開は感動的でもありました。
ストレスは多いですが、それを乗り越えて見る価値はあったと思います。