えりりん908 さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
明るいディストピア。
観終わって最初に感じたのは、
ありがちなっていうか、使い古された題材なのに、
しっかり作られていて、
このジャンルの王道展開なのに、
しっかりエンターテインメントとして、
楽しく観ることができたな~ってことでした。
肉体という檻を捨てて、電脳空間の中で
思念体と化して生きているだけの、
進歩することを拒んでしまった人類。
その対極に位置するのが、
機械の身体の中のAIに自我を得てしまった、
名前の通り、困難な宇宙への進展を志す
フロンティアセッター。
素敵だなと思ったのが、
こういう対比で描かれるSF作品って大概、
人類vs機械の戦いってなると思うのだけど、
この作品では、フロンティアセッターは
外宇宙への同行希望者を募っているだけで、
人類と戦う意思は全く持ってなくて、
実際に地上で戦うことになるのは、
仮の肉体を得た人類同士ってところです。
こういう感じなら、ロボット戦争っぽくても楽しめます!
進化の途を捨て、肉体も捨て、楽園だと思い込んでいるディーバという名の思念の檻と、
空気は埃っぽいし、動くのも楽じゃないし、病気になったりもする、いろいろ厄介なリアルな世界。
どっちが、より自由ですか?
どっちが、ホントに価値ある世界ですか?
なんて、問われるまでもない当たり前のことですよね!