剣道部 さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
本気のアニメ化
[文量→中盛り・内容→感想系]
【総括】
「週刊少年ジャンプ」らしいな、と。王道のバトル漫画になります。全体としてはシリアスですが、ギャグ要素もかなり多く、観やすい印象。
原作未読ですが、人気作なのかな?と思うのは、作画やら何やらに「本気」を感じるから。こんだけ力入れてもらえる原作は幸せだね。
《以下ネタバレ》
【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
四の五の理屈を述べる作品ではなく、力強く美しい映像に圧倒される。いくつかの場面では、完全に劇場版クオリティ。だから、単純にバトルをしているだけの回の方が楽しめた。ぶっちゃけ、ここまで力を入れて作れば、大抵のバトル漫画は面白くなるだろう。
ストーリー的には、ザ・王道で、キャラクターも特に目新しいわけではないので、良い意味でアクが少ない原作。シンプルな食材だから、濃い目の味付け(素晴らしい作画)で美味しく頂けた♪
最終話もメチャクチャ良かった。俺たたエンドとしては、ほぼ最上級じゃないかと。下弦の鬼の一斉登場を、柱の集合と同じようなカタチにすることで、対比によって、無惨の恐ろしさや理不尽さ、異常さを表現すると同時に、お館様の優しさなどもしっかり描かれる、良い演出。カナヲとの絡みはラブコメの波動(2期以降に描かれるだろう新要素)として良かったし、敵にも大物が出て来て盛り上がって終わり、しかもすぐに次期(劇場版)の発表があり、期待をもたせるものとして、計算されていた。
さて、ここから、いくつか問題点を。賛否わかれそうなところと言っても良いが。
①緊迫感の中にぶちこまれるギャグ。
ある意味で、本作の作風らしいところといったら、コレ。設定がドシリアスだからシリアスになりすぎないようになのか、独特のセンスのギャグが挟み込まれる。このギャグが合わないなら本作には厳しい評価になるし、やや不謹慎さを感じる人もいるかも。個人的には、アリ。
②中盤以降、とにかくスローテンポ。
11話目とか特に酷かったが、内容が薄い話がある。過度な演出で誤魔化しているが、「この話、10分もあれば表現できるんじゃね?」というのも散見された。原作由来かは分からないが、バトル以外が退屈に感じられたのは、この辺の心理描写が問題。序盤はわりとテンポよく進んでいたが。
③叫び声が過ぎると不快。
これまた、特に11話目が酷かった。本作には我妻善逸と嘴平伊之助というキャラがいる。二人が二人とも叫び続けるというのは、聞いててしんどかった。泣き声も怒鳴り声も、不愉快に感じる感覚が普通。つか、炭治郎もわりと叫ぶし。これは、「ブラッククローバー」でも思ったけど、漫画なら全然問題なくても、アニメとは相性悪いね、叫びキャラ。ここぞという場面での叫び声は心を打つが、ずっと叫び続けられると、やっぱり嫌なもんだ。
まあとにかく、これらのマイナスを全部ひっくり反すレベルの、作画スタッフに乾杯だね!
{/netabare}