瀬名 さんの感想・評価
4.6
物語 : 5.0
作画 : 4.5
声優 : 5.0
音楽 : 3.5
キャラ : 5.0
状態:観終わった
ライトノベル系苦手だけどめっちゃ面白かった
ライトノベル系などは苦手な方で、あまりそういったアニメを見ないのですが、なんとなくレビューを読んで気になったので視聴しました。
そしたら……なんだこりゃ、面白いじゃないか。
まず、主人公の超絶卑屈キャラが良い。
共感できることはそこまでなかったけれど、でもなんだかわかる気もする。
虚勢で自分を守っている痛々しさが、正直目を塞ぎたくなる瞬間が多々かる。
こんな、見ていてうわーって恥ずかしくなって目を塞ぎたくなるアニメ、あまり経験がない。
作者さんは、心底恥ずかしいと思う部分を的確についてくる。
うまいなぁと思います。
そして、ヒロイン2人がとっても可愛い。
好感度しかない2人。
個人的に、声色の高い、いわゆる萌え声があまり得意ではないのですが、なんか由比ヶ浜は許せちゃう。なんでだろう。
やっぱり、萌え声が苦手っていうのはCMで突然流れてくるものが苦手なのであって、キャラに付随した萌え声は普通に可愛いんだなということですね。
雪ノ下はツンデレが過ぎる。けれど根は良い子なのが伝わってくる。可愛い。
そして歌声が好き。
私はEDがキャラソンなのがそんな好きではないので、音楽の☆は趣味で下げていますが、曲自体は悪くないです。
女性声優はみんな歌上手だなぁ…と。
肝心のストーリーですが、本当に主人公が仕事をしている作品だなと思いました。
主人公の言動が本当に効果的。
キャラ設定と言動はバッチリ合っているし、卑屈の暗いキャラのはずなのに喋るときは喋る。
自分を傷つけて他人を救う、という、自分を大事にしないやり方に周りは悲しみを感じていく。
結局奉仕部って、部員が一番救われなければならないタイプなわけですね。
そういった、人の言動による物語の進め方が上手でした。
やきもきしてくる。
文化祭の実行委員の女子は、心底なんだコイツという印象でしたが…
ただの構ってちゃんにそんな優しくしてあげる必要ないと思ってしまうのは、自分が冷酷だからなのか…。と、若干頭を抱えました。
ただ、違和感を挙げるとするならば、なぜ比企谷はバイ菌扱いされるほど嫌われているのかわからなかったことです。
ルックスは普通で、喋ろうと思えば全然喋れている。
高校は入学式から入院していたから…という理由がありますが、それ以前も友達がいなかったのは何故?
そこまでコミュ障に思えなかったので、そこだけ疑問でした。
ですが、私のライトノベル苦手意識をここまで凌駕した作品に出会えて感謝。
二期も面白かったです。
というか、二期の意識高い系他校生徒がツボで、そこだけ観たくなるときがあります。「頭痛が痛いみたいになってる」という、意識高い系のセリフと比企谷のツッコミが本当最高。
男性からしたら、雪ノ下と由比ヶ浜、どっち派か割れるんだろうなと思いながら観ていました。私は両方好きですが、強いて言うなれば雪ノ下派です。