「フリッツ・ザ・キャット(アニメ映画)」

総合得点
計測不能
感想・評価
3
棚に入れた
10
ランキング
7909
★★★★★ 4.4 (3)
物語
4.7
作画
4.5
声優
3.8
音楽
4.8
キャラ
4.3

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ネタバレ

たわし(爆豪) さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 3.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

アメリカンアンダーグラウンドコミックスのアニメ化

アメコミというと、大体の人は「スーパーヒーロー」を思い出すかもしれないが、実は日本の漫画同様に様々なジャンルがある。

「西部劇(時代劇)」「ホラー(SF」「犯罪(刑事もの)」「スポーツ」「恋愛」「コメディ」「ポルノ」
と、日本の漫画同様の幅の広さがある。

しかし日本とは違い1950年代にキリスト教右派によって、コミックス弾圧を受けた際に「コミックスコード」と呼ばれる規制を敷いたことによって、1980年代までコミックは子供向けの低級娯楽だった。これはハリウッド映画も1960年代まで「ヘイズコード」と呼ばれる規制が存在した。

その規制の時代に、MARVEL(スパイダーマン、アベンジャーズ、X-MEN)やDC(スーパーマン、バットマン、ワンダーウーマン、ジャスティスリーグ)といったヒーローメジャー誌の影で、「アングラ漫画」こと「アンダーグラウンドコミックス」がアメリカで流行っていた。

所謂、1930年代の「禁酒法」と同じで、どんなに表現規制を行ったとしても結局はアンダーグラウンドに流れるだけであるのがお分かりいただけるであろうが、本作「フリッツ・ザ・キャット」は当時のヒッピー文化(フリーセックス、ドラッグ、ロックミュージック)を取り入れて若者を中心に大ヒットし、アニメ映画まで作られたのである。

内容はポルノ版「ルーニートゥーンズ」といった内容で、ひたすら仕事もしないで彼女と一緒にドラッグとセックスを楽しむ毎日を過ごしている猫のフリッツの話である。なんとこの中では猫のキャラクターのトップレスやセックスシーンまで描かれていて、ビートルズのジョン・レノンや、ローリングストーンズのミックジャガーが愛好している作品だったのだ。

日本もアメリカもそういう訳ではあまり変わらないのである。

投稿 : 2021/02/25
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サンキュー:

3

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