Mi-24 さんの感想・評価
4.2
物語 : 4.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
救いにも凶器にもなる、言葉の大切さ。
女子高生とファミレス店長の恋の話。
パワハラ・セクハラ爆弾を抱えて突撃してくる女子高生に、店長があたふたするドタバタコメディを連想したが、実際は落ち着いた大人の話だった。
人と人との関わり合い。
思いやりを持って、人と接する大切さ。
自分では思いやりだと思っていても、相手にとっては迷惑でしかない場合もある。人との距離感の難しさ。
何気ない一言で相手を傷つけてしまう、言葉の怖さ。
いい話も一杯あった。
・羅生門の雨宿りする下人
・夜空一杯に広がる大きな月
・飛び立てず取り残された燕
人との繋がりで気付き、自分を見つめ直していく。
掛け値なく名作だと思う。
【恋のゆくえについて】
{netabare}店長の主人公(女子高生)への対応は素晴らしかった。
悩みなどの相談には乗るが、あくまで「お友達」としてそれ以上の距離には近づけさせない。
主人公は怪我で出来た、心の穴を埋めるものが欲しかった。それがたまたま恋愛だっただけで、心の拠り所になれば何でもよかったんだろう。
最後は、後腐れなくスッキリ終わってよかった。{/netabare}