ももへ さんの感想・評価
3.9
物語 : 3.0
作画 : 4.0
声優 : 3.5
音楽 : 5.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
ハードル上げすぎたかな
おすすめアニメを調べたら頻繁に名前が挙がってきて、ここでもかなりの高評価をされていたので観てみた...が、はっきりいって微妙。とりあえず理由を二つに絞ってみた。
まず一つ。尺が足りていない。
かなり多くのキャラが出てくるが生前のことが語られるキャラはほんの数人で、ほとんどのキャラが後半にはモブ同然になり、気がついたらいなくなっている。過去が明かされるキャラも掘り下げが甘く、感情移入する前に消えてしまう。
だから感動シーンでもあまり心揺さぶられることはなかったかな...挿入歌はめちゃくちゃよかったんだけどね。
世界観も、無理やり13話に押し込めようとしたためか説明不足で、結局最後までよくわからなかったところがあった。
話の流れは悪くなかっただけに、勿体無さすぎる...。
そして二つ目、最終話。こいつが致命的。
簡単な会話をした後、音無と奏の二人を残して他の面々は割とあっさり消えちゃうんだけど、問題はその後。このまま二人で仲良く感動的に成仏する流れかな...と思っていたら音無がいきなり訳のわからないことを言い始める。
「ここに残らないか?」
信じがたい衝撃の告白に、リアルで声が出ちゃいました。
お前は今まで一体何のために戦線のメンバーを納得させ、成仏させてきたのかと。「急に思いついちまった」じゃねぇよ。
ここまで来て急にそんなことを思いつく、おまけに声に出してしまう神経が理解できない。成仏したメンバーは皆それぞれに自分の中で踏ん切りをつけていたってのに...我儘が過ぎるってもんですよ。
おまけに一人で残るのではなく、奏を誘ったうえ愛の告白までしちゃうあたり、その場で思いついたことだとは思えない。端から奏と二人きりになりたかっただけだったのでは?
勿論皆の前でそんなことは言えないだろう。袋叩きにされるだろうからね。だからわざわざ偽善者ぶったことを言ってメンバーを消していき、最後に自分の好きな奏と一緒になろうと、もっともらしいことを言ってアピールしている...ように見える。
何回見直してもやっぱりそういうふうに見えてしまう。ひねくれてんのかなぁ...
ギャグシーンは好きだったし、ちゃんと尺をとってもう一押ししてくれたら感動もできたんだろうけど...。残念無念という他ないです。