たわし(爆豪) さんの感想・評価
3.6
物語 : 4.5
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
仮面の下の涙を拭え
アメリカや日本のスーパーヒーローたちがなぜ、「仮面」を被っているのかの理由は、「正体を隠すため」だったり「表情を分からなくするため」だったりするわけだが、
もう一つ理由があるとするならば、戦ったあとに残る「悲しみの涙を見せないため」でもあるだろう。
スーパーヒーローはいわゆる「悪」と戦うためにコスチュームを着て超能力や超科学を使い戦いを挑むわけだが、所詮は「暴力」には「暴力」で歯向かっているだけであり、もし善良な一般的な人間であるとするならば「話し合い」などで解決するに越したことはない。
しかし、もし敵が親愛なる友人や恋人や、ましては家族だったらどうするだろうか?「悪」に染まったとはいえ、一度は愛した人間を、いや。。今でも愛し続けている者を手にかけるほど辛い選択はないだろう。
テッカマンブレードに至っては、敵は全て「身内」であり肉親や恋人、兄弟がたまたま宇宙人に寄生された単なる「事故」の犠牲者である。
もし愛する者が道を間違え罪を背負った時、あなただったらどうするだろうか。
作画は正直良いとは言えませんが、ストーリーはなかなかのハードな展開で、
キャッチフレーズの「仮面の下の涙を拭え」とは、そんな罪を背負ってしまったヒーローの苦悩と悲しみを乗り越えて戦う姿のことなのだと思います。